追突事故でむちうちは嘘だと思われる理由と対処法

追突事故でむちうちは嘘だと思われる理由と対処法

むち打ちは、治療費を打ち切られやすい症状の1つです。保険会社は、その症状は嘘であると見なしている事もあるからです。

保険会社からすれば、本来あり得ない症状に対してはお金を支払いたくないでしょう。例えば「追突した程度の軽症なのに通院するのは、少し大げさでは」と疑われてしまう事もあれば、本当はむち打ちではなく持病なのではないかと言われてしまう事もあるのです。

本当にむち打ちで悩んでいる被害者からすると、寝耳に水です。

なぜむち打ちは嘘であると思われてしまうのか

症状に一貫性が無いので嘘だと思われる

では、なぜ保険会社は「むち打ちは嘘」などと主張してくるかというと、その1つは症状の一貫性です。

人によっては、症状がコロコロ変わっている事があります。ある時までは右半身に痛みがあるにもかかわらず、翌月の痛みは左半身になってしまえば、疑われてしまいかねません。

そうかと思えば、交通事故でダメージを受けた箇所との相違もあります。追突事故によって腰周辺にダメージを受けている筈なのに、首周りに痛みがあるのはおかしいと疑われる事もあるのです。

事故直後に通院していないので嘘だと思われる

また通院直後の履歴が無い時も、要注意なのです。例えば追突事故の翌日には、被害者は特に通院していませんでした。特に痛みもなかったので、大丈夫であると思われたからです。
しかし1ヶ月ほど経過すると、首周辺に痛みが出てきました。むち打ちが疑われるので、病院で治療を受けたとします。この場合、嘘であると思われてしまうケースが多々あるのです。

むち打ちという症状は、比較的早いタイミングに現れる傾向があります。追突事故の数時間後や翌日など、比較的早く症状が出てくるのです。それを知っている保険会社からすると、1ヶ月目に通院し始めるのは少々不自然です。

データ不足なので疑われてしまう

そしてデータです。むち打ちである事を証明するデータが足りないと、やはり嘘だと思われてしまう傾向があります。

この症状は、適正な検査を行っていれば、事故との因果関係を証明できます。腱反射や握力などの検査を行ってみると、追突事故が原因であると発覚する事もよくあるのです。

逆に、そのデータがなければ疑われてしまいます。自覚症状だけでは、あまり有力な証拠にはなりません。他覚症状のデータがある方が有利です。

どうすれば嘘でない事を証明できるか

むち打ちになったら早めに整形外科に行く

ですが本当にむち打ちの症状で悩んでいる本人からすると、疑われるのは大変困ります。肝心の治療費が支払われないと、負担が増えてしまうでしょう。

どうすれば疑われづらくなるかというと、まず早めに病院に行く事です。たとえ自覚症状がなくても、病院に行くべきです。病院では色々な検査を行ってくれますし、事故との因果関係を見つけてくれる事も多々あるからです。

そして1つ注意すべきなのは、行くべき病院は整形外科です。整骨院でも接骨院でもありません。というのも慰謝料などを認定してもらう為には、診断書などが必要です。その診断書を作成できるのは、整骨院ではなく整形外科などの病院になります。有力な書類を書いてもらう為にも、早めに病院に行くべきです。

病院で検査を受けて嘘でない事を証明

それと検査です。適切な検査を受ければ、やはり疑われづらくなる傾向があります。
検査と言っても、MRIやレントゲンはおすすめできません。それらの検査では、むち打ちを発見しづらいからです。そうではなく神経学的検査が良いのです。

神経学的検査は、痛みや動きなどを観察する事になります。例えば患者に頭を動かしてもらい、痛みがあるかどうかを確認するやり方があります。また握力や腱反射などを確認してみたり、異常反射テストなどで因果関係を調べるのです。

その検査によって客観的なデータを取る事ができれば、嘘ではないことを証明しやすくなります。ですから追突事故があったら、なるべく早めに病院に行くべきなのです。

むち打ちに関して専門家に相談してみる

それと専門家です。ここでの専門家とは、弁護士や医師を指します。

そもそも保険会社が疑う理由は、医師が判断したかどうかが不明だからです。被害者の独断で診察を受けている可能性もあるでしょう。
しかし医師が「診察を受けるべき」と主張していれば、話は別です。医学に詳しい医師が主張している訳ですから、保険会社は疑う余地もありません。
それと弁護士です。医療的検査や医学に詳しい弁護士に相談していると、保険会社の主張にも反論しやすくなります。

そもそも被害者としては、あまり交渉に慣れていないケースが多いです。保険会社のように、数多くの交渉の経験を踏んでいる訳ではありませんから、嘘であると思われてしまうのは厳しいです。しかし弁護士は、数多くの交渉を経験しています。アドバイスも受ける事ができますし、追突事故によってむち打ちになった時は、やはり弁護士に相談する方が良いでしょう。

むち打ちは通院頻度と治療費打ち切りに注意

むち打ちの通院頻度が少ないのは要注意

ところでむち打ちの治療を受ける時は、頻度は要注意です。あまりにも頻度が少ないと、疑われやすくなるからです。

例えば通院頻度が月1回程度なのは、やや問題があります。月1回という通院頻度は、むち打ちとしては少々少なすぎます。保険会社から「もうむち打ちは治っている」と疑われてしまう可能性もあるので、注意が必要です。

疑われにくくする為には、それなりの頻度で通院し続ける必要があります。通院実績は、治療の必要性を証明する材料にもなるので、あまり自覚症状がなくても通院する方が良いでしょう。

嘘であると思われて打ち切りになった時の対処法

そしてむち打ちが嘘であると思われる一番の問題点は、治療費打ち切りです。治療費はそこそこ高めになりますし、打ち切られるのは困るでしょう。
ただ保険会社としては、打ち切りの根拠が薄弱な事もあります。単純に主観だけで判断して、打ち切りの話を持ち出している可能性もあるのです。

打ち切りの話が出たら、まずは医師に相談すべきです。保険会社から話を切り出されると、やや不安な気持ちになってしまいがちですが、まずは医師に指示を仰ぐ方が良いでしょう。
そもそもむち打ちが完治していない状態で治療をストップするのは、あまり良くありません。完全に治っていない状態で示談交渉するのは、どう考えてもハードルが高くなるでしょう。

保険会社の主張はさておき、まずは医師に相談するのが無難です。もしくは、弁護士に相談してみると良いでしょう。できれば交通事故が得意な弁護士に相談すべきです。その分野が得意な弁護士なら、適切に判断してアドバイスしてくれる事も多いからです。

まとめ

むち打ちで苦しんでいる本人からすると、嘘であると思われてしまうのは心外です。

嘘でない事を証明する為にも、やはり医療機関で適正な検査を受ける方が良いでしょう。確固たる医療データがあれば、疑われづらくなります。そして、やはり医師の判断です。医師本人が、治療を受けるべきと主張しているのであれば、保険会社としても疑いづらくなるでしょう。

状況によっては、弁護士への相談も検討してみるべきです。

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