左折したトラックと二輪車の巻き込み事故の過失割合

2020 4/17

多くのトラックは、曲がり角では左折しています。道によっては右折する事もありますが、その機会はあまり多くありません。色々な配送品を届けているトラックは、たいてい右折しています。

左折している最中のトラックは、たまにバイクなどを巻き込んでしまうことがあるのです。いわゆる巻き込み事故です。それは左折しているトラックの方が過失割合も大きくなる傾向はありますが、バイクにも過失割合が生じる事はあります。

目次

巻き込み事故が起きる原因とその過失割合

左折する時に巻き込み事故が生じる理由

どうして巻き込み事故が発生するかというと、主に内輪差です。トラックの前輪と後輪は、必ずしも同じルートを通るとは限りません。一般車と違って、その2つのタイヤは距離が離れています。それだけに後側のタイヤは、前輪よりもインコース寄りになる傾向があるのです。

バイクや自転車などは、そのタイヤの動きを予測できませんから、巻き込まれてしまう事があります。 それと視界の問題もあります。トラックの運転手には死角もありますから、必ずしも全ての箇所を確認できる訳ではありません。左側にいる自転車やバイクに気がつかずに左折していて、巻き込み事故になってしまうケースもよくあります。

巻き込み事故を防止する方法と二輪車の過失割合

どうすれば上記のような巻き込み事故を避けられるかというと、以下のような防止策はあります。

  • 左折する30メートルほど手前でウインカーを出す
  • ミラーなどで死角を注意する
  • できるだけ左側による
  • 徐行しながら左折する

以上のような点に注意していれば、インコース側を走っている自転車やバイクなどに衝突するのは、ある程度防ぐ事はできます。しかし運転手は、必ずしも十分に注意を払っているとは限りません。

注意力が不足していると、やはり事故が発生する事はあります。不注意運転であると見なされ、トラック側の過失割合は比較的大きくなるのです。

それとトラックと二輪車を比べてみると、二輪車の方が弱いと見なされています。その2つの車が全力疾走して正面から衝突した時には、明らかに二輪車の方が大きなダメージを受けるでしょう。

弱者救済の原則に基づき、二輪車の方が過失割合は軽くなります。 ですが、二輪車に非が無い訳ではありません。二輪車を運転している側に何らかの不注意があれば、事故が起きてしまう事もあります。二輪車にも一定の落ち度があると見なされるので、巻き込み事故でトラックの過失割合が100%になる事はまずありません。

二輪車とトラックの過失割合の具体的な数字

バイクと自動車の色々な巻き込み事故とその過失割合

では具体的な過失割合の数字はどうなるかというと、それも巻き込みの事故次第です。そもそもバイクと自動車の事故といっても、下のように複数のパターンがあります。

  • 自動車は早い段階で左側に寄っていた時 バイクの過失は4割
  • 自動車は左には寄っていなかった バイクは2割
  • 自動車はバイクを追い越した後に左折 バイクは1割

早い段階で左側に寄っているのであれば、バイクとしても多少余裕があるでしょう。自動車としては、巻き込み事故を防止する為に左側に寄る必要があるのです。しかし曲がり角に近づいて、いきなり左側に寄ってきて左折するのは、やはり自動車の過失は大きくなります。

そして上記の3つ目ですが、そもそも自動車はバイクが前方にいる事を認識しているでしょう。左側にいるバイクに全く気が付いていない訳ではありませんから、自動車の落ち度は大きくなるのです。

自転車と自動車の過失割合とながら運転

それと自動車と自転車の巻き込み事故ですが、基本的には自転車側の過失割合は10%になります。バイクよりは弱いと見なされますし、その分過失割合も低くなるのです。

ですが、必ずしも自転車の過失割合が10%になるとは限りません。自転車の運転手に何らかの落ち度があれば、15%などの数字になる事はあります。

例えば最近では、よく「ながら運転」が問題視されています。人によっては、たまにスマホを見ながら自転車を運転している事がありますが、もちろん大変危険です。ですから巻き込まれた自転車の運転手がスマホのながら運転をしていた時は、15%以上になる可能性は大いにあります。飲酒運転も同様です。

巻き込み事故でトラックに過失割合が加算されるパターン

逆に、自動車側に対して過失割合が加算される事があります。5%ぐらい加算されることが多いです。

  • 車は合図を出していなかった、もしくは合図が遅れた
  • スマホやテレビ等のながら運転
  • 居眠りや飲酒運転
  • 自転車が走っていたのは自転車用道路
  • 自転車側は児童や高齢者だった

またトラックの運転手によっては、一旦はハンドルを右に切った上で、左折する事があります。小回りがきかない車だけに、一旦は右に切ることもあるのです。自転車側からすると、トラックが急に左折したように見えますから、トラックには10%の過失割合が加算されます。

巻き込み事故を未然に防ぐにはどうすればよいのか?

トラックの死角に入るのを避けて巻き込み事故を防ぐ

いずれにせよ二輪車を運転している側としては、巻き込み事故は避けたいものです。どうすれば衝突するのを避けられるかというと、ポイントは2つあります。

まず1つ目のポイントは、とにかく大型車の死角に入らないようにしましょう。二輪車とは状況が大きく異なりますから、大型車の運転手には見えない箇所もあるのです。まず、その点を認識する必要があります。

それを踏まえた上で、大型車の運転手から見えづらい箇所には、なるべく行かないようにしましょう。

【だろう運転】ではなく【かもしれない運転】で巻き込み事故を防ぐ

ところで二輪車を運転している側としては、「だろう運転」している事があります。実際はそれとは異なる状況になる事もあるので、注意が必要です。

例えば前方を走っている大型車は、特にウインカーを出していないので、左折してくる事はありえないと思い込んでいるバイク運転手も多いです。そうかと思えば、前側を走っているトラックは、自分の存在を認識していると思い込んでいる事もあります。

しかし実際には、トラックの運転手は後側のバイクに気が付いていないことはよくあります。またウインカーを出していない車も、突然に左に曲がってくる事はありえるのです。 ですからバイクや自転車を運転している側としても、「まさかの事態」も予測する必要があります。

前側を走っている大型車は、思いがけない動きをしてくる可能性もあると考えつつ、運転するのが望ましいです。起こり得る色々な状況を想定しながら運転しないと、左折してきたトラックに巻き込まれてしまう可能性はあるので、十分注意する必要あります。

トラックと二輪車の巻き込み事故についておさらい

二輪車の運転手としては、上記で触れた点に十分注意しつつ運転すべきですが、それでも巻き込み運転が発生するケースも稀にあります。

その際はトラックよりは二輪車の方が過失割合は低くなる傾向がありますが、もしも相手が主張してきた過失割合に納得できない時は、弁護士にも相談してみると良いでしょう。

弁護士はトラック側との示談交渉も代行してくれますから、前向きに検討してみる価値は大いにあります。

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