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交通事故によるTFCC損傷という後遺症の特徴

交通事故の被害者によっては、手首の動きに関する障害を発症している事があります。

TFCC損傷という少々専門的な症状があって、被害者によっては仕事に支障が生じている事もあるのです。ただTFCC損傷は、事故との因果関係が見えづらい症状でもあります。

等級が認定されるかどうかがポイントになるので、その症状が疑われる時は、なるべく早めに病院で検査を受けてみる方が良いでしょう。それで増額される事もあるからです。

交通事故が原因のTFCC損傷という症状とその等級

TFCC損傷という交通事故の症状の特徴

人間の手首には、TFCCという三角形の組織があります。手首の小指側にある組織で、靭帯と軟骨が複合した組織になります。

TFCCは、主に手首のバランスを保つ役割あるのです。その組織がないと、手首がぐらつきやすくなってしまいますし、手首の小指に対する負担も大きくなってしまいます。手首の複雑な動きを制御している組織なのです。

しかし交通事故が発生すると、その手首に対して強い衝撃が加わってしまう事もあります。ハンドル操作をしていれば、手首がダメージを受けてしまう事もあるでしょう。それで組織が傷ついてしまうと、TFCC損傷という症状が生じてしまう事もあるのです。

一旦その症状が出てしまうと、手首に強い痛みが走ってしまいます。人によっては、それで収入に影響が生じてしまう事もあるのです。

TFCC損傷の等級はどれぐらいか

上述のTFCC損傷という症状は、後遺障害の等級はあまり高くありません。むちうちと同じぐらいの等級になるケースが多いです。

交通事故のむちうちという症状は、やや分かりづらい傾向があります。客観的に見ても痛みが分かりづらいですし、保険会社から症状を疑われてしまう事もあるのです。

TFCC損傷は、比較的軽い交通事故の症状になります。自覚症状だけでは、重い等級で認定されるのは少々難しいでしょう。

TFCC損傷の場合、14級もしくは12級は期待できます。ただ自覚症状だけでは、12級とは認められづらい傾向があります。自覚症状というより、やはり多角的所見がポイントになるでしょう。

検査などで症状の存在を実証してもらわないと、不適切な等級で認定されてしまう可能性があります。

TFCC損傷の等級の差が大きい逸失利益

TFCC損傷の等級が軽視できない理由は、もう1つあります。逸失利益の数字の差が比較的大きいからです。

TFCC損傷を発症した方は、たまに仕事に支障が生じている事があります。手首に強い痛みが生じてしまう訳ですから、手を動かすのも難しくなってしまう事もあるでしょう。それで手を使う作業が難しくなってしまえば、仕事で稼ぐのも難しくなるケースがあります。実際人によっては、TFCC損傷で収入が減ってしまうケースもあるのです。

という事は、交通事故に遭遇していなければ収入は減っていない筈なのです。ですから被害者としては、やはり減収分のお金を請求する事になるでしょう。その収入は、逸失利益と呼ばれるのです。

ところで後遺障害の等級は、それぞれ労働能力喪失率が異なります。14級ですと5%になるものの、12級であれば14%になるのです。その差額は非常に大きいです。

例えば年収500万円でライプニッツ係数が15.8の人物ですと、喪失率が5%なら逸失利益は400万円前後になります。しかし喪失率が14%になると、実に1,100万円前後になるのです。14級と12級では、非常に大きな差がある事は明らかです。

長い日数が経過するとTFCC損傷の慰謝料が認められない事も

TFCC損傷と事故との関連性が認められなかった実例

ところでTFCC損傷という症状の場合、事故からの経過日数がポイントになります。日数が長く経過してしまいますと、事故との因果関係が認められないケースが多々あるので、注意が必要です。

実際過去には、事故が起きてから1ヶ月ぐらい経過したタイミングで、TFCC損傷という症状が出た実例があります。事故のレベル自体はあまり重たくありませんでしたが、実際手首に対する症状は生じたので、裁判に発展した交通事故の例もあるのです。

では判決はどうなったかというと、その症状と事故との因果関係は却下されました。

日数が長く経過したのでTFCC損傷の因果関係が否定された

なぜ却下されてしまったかというと、事故が発生してから比較的長い月日が経過しているからです。

上記の人物の場合、事故発生から1ヶ月ぐらい経過した時に症状を訴えています。裁判所からすると、1ヶ月では期間が少々長すぎるのです。それぐらい長い日数が経過した時に痛みが生じても、事故との因果関係は少々疑問です。事故が発生した後の何らかの要因によって、痛みが生じている可能性もあります。

また医師としても、その事故とTFCC損傷の因果関係を証明した訳ではありません。医学的に証明できなかったので、因果関係は否定されてしまいました。

14級から12級に引き上げられたTFCC損傷の事例

一旦は自賠責基準で14級と認定されたTFCC損傷の実例

逆に、弁護士に相談した事によって、増額されている実例もあります。ある整体師の実例なのですが、最終的には12級と認められた実例があるのです。

その整体師の方は、事故によって手首を痛めてしまいました。最初の内は、自賠責基準で後遺障害が認定されたのです。しかしデータ不足という事もあり、14級と認められました。

ところが日数が経過すると、仕事に関する色々な支障が生じてきたのです。例えば力を入れる事が難しくなってしまいました。交通事故による損傷で手首に痛みが生じてしまい、力を加えて整体の作業を行うのも困難になってしまったのです。

その影響もあり、結局は収入が下がってしまいました。マッサージなどを行うのも困難になったので、収入が減ってしまった形になります。
そこで、その整体師は改めて弁護士に相談した訳です。

TFCC損傷の深刻さが実証されて12級になった実例

弁護士に相談したところ、上記のような状況を実証してくれました。そのTFCC損傷という症状によって収入は減ってしまった上に、手首を動かすのも難しくなったことも実証してくれたのです。

その結果どうなったかというと、結局は12級と認められました。やや状況が深刻であると認められて、労働能力喪失率も14%にまで引き上げられました。

つまり自賠責基準ですと、TFCC損傷はかなり低い等級で認定されてしまうケースも実際あるのです。しかし弁護士が実際の状況を実証してくれたので、等級が引き上げられた形になります。ですからその症状が深刻な時は、やはり弁護士に相談してみるのが一番無難です。弁護士なら、保険会社との示談交渉も代行してくれます。

まとめ

TFCC損傷は、比較的軽い症状ではあります。ほぼむちうちと同じぐらいの等級なので、事故との因果関係を実証するのも難しい症状と言えます。因果関係を証明する為には、やはり診断書や検査がポイントになるでしょう。

客観的な証拠が揃っていないと、適切な等級で認定されづらくなってしまいます。なるべく早めに病院に行くと共に、交通事故に強い弁護士に相談した上で手続きを進めていくのが一番無難です。

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