玉突き事故の過失割合の責任はどうなるのか

2019 5/20
玉突き事故の過失割合の責任はどうなるのか

交通事故の車の台数は、2台限りであるとは限りません。3台以上になってしまう玉突き事故もあります。ピンボールのように複数の車が連鎖で追突しまうトラブルも、たまにあるのです。

玉突き事故の場合は、過失割合が1つのポイントになります。2台限りの事故と比べると、過失割合は少々複雑です。基本的には一番後ろ側を走っていた車の過失割合が大きくなり、残り複数台の過失割合は、急ブレーキや車間距離などに左右されます。

目次

過失割合の責任が重くなる3つの状況

玉突き事故は一番後ろの車の過失割合が重くなる

玉突き事故の場合、巻き込まれている車は3台以上である事だけは確実です。その都合上、一番後ろ側に位置していた車には過失が発生するのです。

例えば1台目と2台目が大破していて、2台目の車の後ろ側は特に何も傷は無い状態だとします。その場合は2台目と3台目は衝突していない訳ですから、玉突きではありません。あくまでも2台限りの事故になります。ですから一番後ろ側にいた車は、過失割合は重たくなる傾向があります。

そもそも2台目と3台目が衝突する以上、3台目のドライバーは不注意運転をしていた可能性があるでしょう。その不注意が重く見られて、割合も大きくなる訳です。

車間距離が離れていないと過失が重くなる

それと車と車との間の距離です。2車間の距離が大きく離れていたか否かにより、過失割合の数字も変わってきます。

車と車の距離が大きく離れていれば、そもそも前側の車と衝突する事も無いでしょう。ですから2台目と1台目の車間距離があまり開いていない時などは、2台目の過失割合は大きくなります。

急ブレーキをかけると過失割合が重くなる

よく言われる事ですが、車は急に停止できません。オートバイとは構造が異なりますし、停車するまで若干時間がかかるのです。
それを考慮すると、路上で急ブレーキをかけるのは大変危険です。

ブレーキをかけた車自体は止まる事はできても、他の車は急には止まれないでしょう。他の車を巻き込んでしまうので、路上での急ブレーキは禁止されているのです。
このため一番前を走っていた車が急ブレーキをかけた時などは、やはり過失割合は大きくなってしまいます。1台目がブレーキをかけていなければ、2台目が衝突するのを防げた可能性もあるでしょう。

玉突き事故の主な過失割合のパターン

一番オーソドックスな玉突き事故と車間距離が原因の衝突

それで玉突き事故の実例は、非常に多彩です。その状況に応じて、それぞれの車に対する過失割合も変わってくるのです。

例えばある車Aが道を走っていたところ、突然に後ろ側から車Bが勢い良く突っ込んできました。そしてAは勢いよく前側に押し出されてしまい、少し前に停められていたCという車に衝突しました。

上記は、玉突き事故では一番オーソドックスなパターンなのです。上記のようにBが一方的に勢いよく突っ込んできた時は、Bに100%の過失割合があります。

ところで上記の実例でAの過失割合が0%になるのは、車間距離が十分に取られていた時です。つまりAとCの距離が離れていれば、0%になりやすいのです。

ところがAの運転手が操作を間違ってしまい、Cとの距離を十分に取りませんでした。それでCに衝突したのであれば、Cにも過失があります。

1台目の急ブレーキの過失割合は30%

それと急ブレーキです。3台以上の時に限らず、急ブレーキを踏んでいたのであれば、原則として過失割合は30%になります。ですから上記のCの車が急ブレーキを踏んでいた時には、過失割合は無条件に30%割り振られるのです。

残りのAとBですが、状況に応じて判断する事になります。車間距離などを基準に、AとBの数字をそれぞれ割り振る訳です。

高速道路の過失割合はどうなるのか

ところで高速道路ですと、やや事情が変わってきます。

まず急ブレーキをかけた時は、Cの過失割合は一律50%になるのです。その際、後から衝突してきたAの過失割合も50%になります。
しかし「やむを得ない事情」がある時は、過失割合は少し変わってきます。

例えば事故的原因でCが停車せざるを得なかった時は、過失割合がゼロになる事もあるのです。それには条件があって、Cは路肩に停車する必要があります。しかし、やむを得ない事情があっても、道路の真ん中にCが車を止めた時は話は別です。ゼロではなく、20%になります。そのCに衝突したAの車は、過失割合は80%になるのです。

またCに明らかな過失がある時は、過失割合は40%になります。上記との違いは、「やむを得ない事情」があるかどうかです。特に事情はなく、そのCという車の前側がまた別の車に衝突していれば、40%になります。ちなみに後ろから衝突してきたAは、60%になるのです。

つまり高速道路の場合は、追突された車にも過失割合が課せられやすくなります。

玉突き事故の賠償金の手続きと増額するポイント

玉突き事故の治療費や慰謝料はどうなるのか

玉突き事故になった時の手続きはどうなるかというと、2台の車の時とほぼ同じです。

加害者側の保険会社に治療費や慰謝料などを請求し、支払ってもらう形になります。後遺症が残った時には、慰謝料や逸失利益なども請求するのです。後遺症の等級を判定する時にも、診断書は必要です。ですから交通事故にある程度詳しい病院を選ぶ方が良いでしょう。

その際の金額に関わってくるのが、上述の過失割合なのです。割合に応じて、慰謝料の金額も減額される形になります。

例えば加害者の過失割合が100%で、被害者はゼロ%であれば500万円の慰謝料になるとします。しかし加害者の過失割合は80%ですと、もちろん被害者は20%です。20%分減額されるので、支払われる金額は400万円になります。その過失割合がどうなるかは、それこそ玉突きの状況次第なのです。

玉突き事故の等級を適切にするポイントとMRIなどの検査

玉突き事故のポイントは、MRIという検査です。

その事故の場合、むちうちになりやすい傾向があります。後遺障害が残るとしても12もしくは14級になるパターンが多いのですが、12と判定されるかどうかは検査などのデータ次第です。

医療データが足りないと、どうしても等級も低くなってしまいますが、MRIなどの検査を受けていれば適切な等級になりやすいです。

玉突き事故は弁護士に相談すべき

玉突き事故に遭遇した時は、やはり弁護士に相談するのが一番良いでしょう。

相手側の保険会社に任せてしまうと、過失割合が不適切になる可能性もあるからです。その点弁護士なら、過失割合も正当な数字になりやすいです。

また弁護士に任せれば、色々なサポートを受ける事もできます。交渉も代行してくれますし、相談するのがおすすめです。

まとめ

玉突き事故では3台以上の車が衝突する都合上、2台程度の事故よりも過失割合の数字は複雑になりやすいです。やはり急ブレーキが大きなポイントになるでしょう。

被害者からすると、過失割合の数字判定は適正であるに越した事はありません。相手側の保険会社に任せると、不適切な数字になるケースも多いので、注意が必要です。それも考慮すれば、やはり交通事故に強い弁護士に相談するのが一番無難です。

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