交通事故の後遺障害認定の結果が出るのが遅い理由

交通事故の後遺障害認定の結果が出るのが遅い理由

交通事故で慰謝料を受け取る為には、後遺障害の申請手続きを行う必要があります。それで状況に即した等級が認定される訳ですが、すぐに認定結果が出る訳ではありません。

早ければ1ヶ月程度で結果が出ますが、人によっては2ヶ月以上かかってしまう事もあります。

なかなか結果が出ないので悩んでいる方も多いですが、手続きに時間がかかるのも理由があるのです。任意保険の会社に任せるよりは、被害者請求にする方が早いです。

目次

交通事故の後遺障害の2種類の方法と所要日数

交通事故の後遺障害の手続きは2種類ある

交通事故で後遺障害の慰謝料を支払ってもらう為の手続きは、2種類あります。被害者が自分で手続きを進める方法と、任意保険の会社に一括で任せる方法があるのです。前者の被害者請求は、弁護士に依頼する事もできます。

任意保険会社に一括で任せる方法は、あまり手間はかかりません。しかし手続きの段階の数が多いですし、少々時間がかかります。被害者請求は手間はかかりますが、弁護士に依頼すれば手続きを代行してもらう事もできます。

任意保険の会社に後遺障害を一括で任せる時の流れ

では任意保険の会社に任せた時の流れはどうなるかと言うと、下記のように7段階に渡ります。

  1. 必要書類を揃える
  2. 任意保険の会社に申請
  3. 任意保険会社が自賠責保険に申請
  4. 自賠責保険が機構に調査依頼
  5. 調査結果が自賠責保険に報告される
  6. 任意保険会社にも結果が報告される
  7. 保険会社から被害者に結果が通知される

上記のような流れになりますが、被害者と自賠責保険の間に任意保険会社が入っているでしょう。その会社の事務作業の都合上、結果が通知されるのは時間がかかるのです。

後遺障害の慰謝料を被害者請求する流れ

被害者請求の流れは、全部で5段階になります。

  1. 必要書類を揃える
  2. 被害者が自賠責保険に請求
  3. 自賠責保険は機構に調査を依頼
  4. 機構の調査結果が自賠責保険に伝えられる
  5. 慰謝料が支払われる

任意保険会社に任せる訳ではありませんし、段階の数も少なくなるのです。

後遺障害の認定結果が通知されるまで要する日数

最終的に結果が通知されるまでの所要日数に関するデータもあって、下記のような状況になっています。

30日以内に通知 約80%
30日~60日 約11%
61日~90日 約5%
90日以上 4%

ですから全体の90%前後は、約2ヶ月以内には認定の結果が通知されている事になります。残り10%前後は60日以上かかっている事になりますが、それにも色々な理由があるのです。

後遺障害の認定で時間がかかってしまう主な理由

後遺障害の照会作業は時間がかかる

60日以上かかってしまうのは、下記のような理由があります。

  • 医療照会に時間がかかる
  • 上部機関による調査
  • 書類の不備

上記の1点目の医療照会ですが、自賠責の調査事務所という所で等級認定の調査が行われているのです。提出された書類を確認し、事故状況や因果関係など色々調べていきます。しかし提出された書類だけでは、判断が難しい事もあるのです。

そこで事務所としては、当事者に事故に関して照会したり、病院に照会する事もあります。照会作業はすぐに終わらないので、60日以上もかかってしまうのです。

本部問い合わせや書類不備などが原因で後遺障害の審査は時間がかかる

交通事故によっては、調査事務所で判断するのは難しい事もあります。脳障害などが残ってしまった時などは、かなり慎重に判断しなければなりません。

事務所だけで判断するのが困難な時は、本部に対する問い合わせが必要です。主要都市にある本部に問い合わせして、さらに詰めて調査する必要があります。状況によっては、弁護士や専門医が同時に参加する審査会などを行う事もあるのです。それでは、どうしても時間がかかります。

また提出された書類に不備があれば、やはり時間がかかるのです。データが不足していると、他の書類で補う必要がありますし、修正作業も行う必要があります。

後遺障害の認定に時間がかかる理由と保険会社の優先順位

その他にも、保険会社の事務処理に問題がある可能性もあります。そもそも任意保険の会社は、実に多数の案件を取り扱っているのです。

毎日多数の交通事故の案件を処理しなければならず、優先順位をつけながら事務作業を行っているのです。その優先順位が低いと、どうしても処理が後回しになってしまい、手続きが遅れてしまう事があります。

自賠責保険の場合、よほど複雑な案件でない限りは、そこまで長い日数がかかる訳ではありません。ですから時間がかかっている時は、保険会社での処理が止まっている可能性もあります。

任意保険の会社に手続きを任せて1ヶ月経過したものの、何も連絡が無い時などは、保険会社に連絡してみる手段もあります。保険会社が優先順位を変更して、先に処理してくれる事もあるからです。

後遺障害の結果通知までの日数を短くする方法

後遺障害の申請は任意保険よりも被害者請求がおすすめ

被害者からすると、等級認定の結果が出るまで時間がかかれば、不安になってしまう事もあるでしょう。できる限り早く結果を通知してほしいものです。

なるべく早く結果を知りたいなら、やはり被害者請求にする方が無難です。上述のように、保険会社の優先順位の都合がありますから、任意保険会社に任せると長期化してしまう可能性があるからです。

被害者請求であれば、きちんと書類さえ揃えておけば比較的スムーズに結果が出る傾向があります。書類の不備があると時間がかかりますから、どのような書類が必要か慎重に確認する必要があります。そこを押さえて手際良く手続きを進めれば、認定結果が通知されるまでの期間を短くする事は可能です。

後遺障害の診断書を確認する難しさ

ただし被害者請求には、必要書類というハードルがあります。書類が揃っていないと、たとえ被害者請求でも時間がかかってしまうのです。

特に大変なのは診断書です。その診断書に適切な内容が書かれていれば良いですが、交通事故にあまり慣れていない病院ですと、内容が不十分な事も多々あります。

被害者が診断書の内容を見てみる事は可能ですが、医療に関する専門知識が無いと、内容が適切かどうかを判断するのも難しいでしょう。

後遺障害の手続きをサポートしてくれる弁護士

幸いにも、交通事故に強い弁護士であれば、診断書に関するサポートを受ける事もできます。一旦病院が診断書を作成した後は、弁護士に内容をチェックしてもらう事もできるのです。

また自力の被害者請求と違って、弁護士に依頼する方が楽です。弁護士は、被害者請求に関する一連の手続きも代行してくれるのです。慰謝料も高くなりやすいですし、弁護士への相談も検討してみると良いでしょう。

まとめ

交通事故の状況が複雑な時や、書類に不備がある時などは、認定の結果が出るまでは時間がかかってしまう事はあります。

任意保険の会社に任せると長期化する事が多いので、基本的には被害者請求がおすすめです。ただ被害者請求も、書類に不備があれば時間かかってしまうのです。特に診断書は注意を要するでしょう。

なるべく早く手続きを済ませて欲しい時は、やはり交通事故に強い弁護士に相談してみるのが一番無難です。

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