胸郭出口症候群で高い等級で後遺障害認定される為のポイント

2020 4/08

交通事故の被害者によっては、胸郭出口症候群という状態になってしまう事もあります。症状名は少々専門的ではありますが、肋骨の少し上の箇所がダメージを受けてしまう事もあるのです。

その後遺症が残ってしまう被害者もいる訳ですが、その認定が適切になるかどうかは、「証明」次第です。因果関係を証明できれば、適切な等級で認定されやすくなります。通院し続けるのも大切ですが、弁護士相談も検討してみると良いでしょう。

目次

胸郭出口症候群という症状と後遺障害の金額

胸郭出口症候群の主な症状

胸郭出口症候群は、肋骨の少し上にある肩付近の筋肉がダメージを受けてしまう症状です。肋骨のやや上側には斜角筋があるのですが、事故でそこに大きな力が加わってしまう事もあるのです。その結果、以下のような症状が出てしまう事があります。

  • 腕の痛みや痺れ
  • 肩甲骨付近が痛い
  • 肘から手までの小指側が痛い
  • 握力が下がる

これら症状は、日常生活にも大きな支障をきたしてしまう事も多いです。細かい動作を実行するのも難しくなり、小指が痩せてしまう事もあるのです。また静脈にも影響が及びますから、手付近が青紫色になってしまう事もあります。

胸郭出口症候群に対する賠償額はどれぐらいか

このような状態になってしまった時は、やはり被害者としては後遺障害の慰謝料も請求する事になるでしょう。では具体的に何円ぐらい支払われるかというと、それにも複数の要素が関わってくるのです。

まず等級です。胸郭出口症候群という症状の場合、実は等級が認められないケースがあります。交通事故の症状としては比較的軽い方になりますから、等級は「非該当」になるケースもあるのです。しかし、もちろん個人差はあります。人によっては胸郭出口症候群の症状が深刻で、12級と判定される事もあります。12級と認められれば、もちろん支払われる慰謝料の金額も高くなるのです。

その他にも、後遺障害に関する基準もあります。自賠責や裁判所や任意保険など3つの基準があって、裁判所が一番高いのです。

そうかと思えば、被害者本人の労働能力にも左右されます。胸郭出口症候群によっては、逸失利益が支払われる事もあるのです。詳細は後述しますが、比較的大きな収入を稼いでいて、労働能力が十分であると判断されれば逸失利益も高くなります。 胸郭出口症候群の慰謝料の最低額はゼロ円になる事もあれば、逸失利益も合算すると900万円前後になる実例もあります。かなり個人差があるのです。

胸郭出口症候群は逸失利益はどれぐらいになるのか

上述の逸失利益ですが、「事故がなければ発生していた筈の利益」を指します。普段体を動かして働いているなら、給料も受け取っているでしょう。しかし事故によって体が動かなくなってしまえば、働くのも難しくなってしまい、収入を受け取れなくなるケースも多々あるのです。

という事は、事故がなければお金を稼ぐ事ができていた筈です。そこで胸郭出口症候群になってしまった被害者としては、加害者に対して減収分のお金を請求する事になります。握力が下がってしまうぐらいですから、仕事にも支障が生じてしまう事もあるでしょう。

逸失利益はどれぐらいになるかと言うと、かなり個人差があります。14級と認定された時は、労働能力喪失率は5%ですし、12級であれば14%です。12級の方が、金額は大きくなるのです。また逸失利益は、年収と喪失率とライプニッツ係数という3つの数字を掛け算すると算出できます。3つ目のライプニッツ係数とは、簡単に言えば働ける年数の事です。ですから高齢な方々は、係数も低めになる傾向があります。 その3つの数字には個人差があるだけに、逸失利益にも大きな差があります。300万円台になる事例もあれば、900万円台になるケースもあります。

医学的証明や通院頻度がポイントになる胸郭出口症候群の等級認定

それで冒頭でも少々触れた通り、胸郭出口症候群は医学的に証明できるかどうかがポイントになるのです。証明できれば、12級などと認定されやすくなります。「医学的」な証明が必要なので、病院に相談する必要があります。

どうすれば証明できるかと言うと、胸郭出口症候群の場合は画像です。病院で手当を受ければ、レントゲン撮影されるでしょう。病院によっては血液の状況も調べますが、その際写真撮影される事もあります。

基本的にはその写真データを使用して、医学的に証明する事になります。口頭だけで「胸郭出口症候群で悩んでいる」と話しても、証明しづらいでしょう。

また胸郭出口症候群の場合は、通院日数も1つのポイントになります。途中で通院を止めるではなく、しばらく通い続ける必要があります。 例えば事故が発生してからしばらく日数が経過した時に、通院をストップしたとします。その後に、改めて通院を再開してしまった時などは、本当に症状が深刻かどうか疑われてしまう事もあるのです。疑われるのを避けるためにも、「定期的」な通院を続けるのが大切です。

胸郭出口症候群と事故との因果関係と弁護士相談について

胸郭出口症候群と交通事故との因果関係を証明する

また胸郭出口症候群という症状の場合、事故との因果関係も軽視できません。事故が原因で胸郭出口症候群になってしまった事を、証明する必要があるのです。

そもそも胸郭出口症候群になるといっても、必ずしも事故が原因であるとは限りません。たまたま事故前に胸郭出口症候群を患っているケースもあります。事故と無関係なのであれば、その症状に対する慰謝料支払いも難しくなってしまうでしょう。もちろん等級も下がりやすくなります。

このため胸郭出口症候群になった時は、事故前との状況を比較するのが一般的です。事故が発生する前は、特に胸郭出口症候群という症状はなかったのであれば、それを材料に因果関係を主張していく事になるでしょう。

実際過去には、裁判によって因果関係が証明されたケースもあります。事故の後に肩甲骨を動かすのも難しくなり、その症状が発生した事が認められて、12級と認定された実例もあるのです。

高い等級で認定される為や慰謝料増額の為に弁護士に相談する

胸郭出口症候群で後遺障害認定されるポイントについておさらい

腕付近に痛みを伴ってしまうだけに、胸郭出口症候群はとても辛い症状です。握力も下がってしまうだけに、仕事にも支障が生じてしまう事もあるでしょう。ただ交通事故の症状としては比較的軽い方なので、等級は非該当になってしまう可能性もある症状です。

等級を高くする為には、やはり適切な検査を受けるべきです。慰謝料の金額を高くする為にも、できれば交通事故に強い弁護士に相談して、認定の手続きを進めると良いでしょう。

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