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交通事故による胸部打撲と慰謝料の相場

交通事故が原因で胸部打撲になってしまうケースは、よくあります。

胸部打撲には、様々な後遺症があります。ヘルニアや骨変形などの後遺症があり、特に深刻なのは大動脈解離です。後遺症がそれぞれ深刻さの度合いが異なりますから、慰謝料も多彩です。大動脈解離ですと、自賠責基準でも135万円ぐらいになるケースもあります。

今回は、この打撲という症状のポイントと金額相場についてまとめましたので、参考にしてみて下さい。

交通事故による胸部打撲とその特徴

交通事故による胸部打撲とその種類

交通事故によって体に衝撃が加わると、胸部を強打してしまう事があります。骨折やヘルニアなどの症状が多いですが、やや後遺症が残りやすい傾向があります。

胸部打撲にも、下記のように色々な種類があります。

  • ハンドル外傷
  • エアバッグ外傷
  • バンパー外傷

ハンドル外傷とは、胸部がハンドル部分に強く当たってしまう症状です。顔面はフロントガラスに衝突し、胸部はハンドルに当たるパターンが多いです。

2つ目ですが、車が衝突した時に自動的に作動するエアバッグが、胸部を圧迫してしまうのです。エアバッグは高速に作動するので、胸部に大きな衝撃を加えてしまう傾向があります。

3つ目のバンパー外傷は、ドライバーが車の外に投げ出されてしまった時の打撲です。一旦は車のボンネット部分に跳ね上げられて、最終的には道路に胸を打ち付けてしまうパターンが多いです。

症状が少々分かりづらい胸部打撲

この胸部打撲という症状は、分かりづらさに特徴があります。

病院で診察を受けるなら、レントゲン撮影する事もあるでしょう。胸の部分をレントゲン撮影すると、肺の影も映ります。それで肋骨の状態が分かりづらくなってしまい、骨折を見落としてしまうケースがよくあります。

また胸部打撲は、傷を確認しづらい特徴もあります。刃物などの鋭利な物が刺さった時の傷は分かりやすいですが、胸部打撲は目立った傷が見当たらないので、目視では発見されづらい傾向があります。

交通事故の胸部打撲の主な後遺症

胸部打撲は、後遺症が残ってしまうケースも多々あります。具体的には、下記のような後遺症があります。

  • 胸郭出口の損傷
  • 椎間板ヘルニア
  • 肋骨の変形
  • 大動脈解離

車が衝突した時の衝撃で体の一部がズレたり変形するような後遺症は、このように複数あるのです。

後遺症が残った時は、後遺傷害の申請手続きを踏む事になります。加害者側に慰謝料を請求する事になるからです。

しかし後遺症が残らない程度であれば、下記のような費用を請求する事になります。ですから胸部打撲で請求する費用は、症状の重さ次第なのです。

  • 治療費
  • 入通院の慰謝料
  • 休業損害

交通事故による胸部打撲の慰謝料の目安額

胸部打撲の後遺症の慰謝料相場はどれぐらいか

胸部打撲の慰謝料の相場は、後遺症によって異なります。

胸郭出口の損傷 32万円~93万円
椎間板ヘルニア 32万円~93万円
肋骨の変形 32万円~93万円
大動脈解離 135万円

大動脈解離以外は、全て32万円から93万円目安という事になりますが、かなり数字に開きがあるでしょう。これだけ数字が大きく開く理由は、症状は多彩だからです。

椎間板ヘルニアは、骨と骨の間にあるクッション部分が歪んでしまう症状です。その影響により、すぐ近くにある神経が圧迫されてしまう事があるのです。

ただ圧迫されると言っても、程度は異なります。かなり強く圧迫されているケースもあれば、比較的軽いケースもあります。もちろん症状が深刻なら、93万円などと判定される事も多々あります。

胸部打撲の3つの慰謝料基準

また上記の数字は、いずれも自賠責基準です。後遺障害の基準には3種類あって、自賠責と任意保険と弁護士基準があります。自賠責基準が一番安いので、上記の数字は最低ラインになります。

弁護士基準ですと、14級は110万円ぐらいになる事が多く、12級は290万円目安です。任意保険は弁護士基準ほど高くはありませんが、自賠責基準よりは高めになります。

多くの保険会社は、その数字を非公開にしています。ですから胸部打撲に対する慰謝料を高くしたい時は、弁護士に相談する方が良いでしょう。

胸部打撲による逸失利益

上記の慰謝料の他にも、逸失利益があります。交通事故がなければ、本来受け取る事ができていた筈の収入のことです。

例えば交通事故によって胸を強打し、複雑骨折になってしまいました。体を動かすのも難しく、働く事ができません。

という事は、事故がなければ収入が入ってきた筈なのです。そこで被害者としては、減収分のお金も加害者に請求する事になります。その金額は、下記の3つの数字を掛け算すれば算出できます。

  • 直近の年収
  • 労働能力喪失率
  • ライプニッツ係数

交通事故による胸部打撲の場合、喪失率は5%から20%目安になります。大動脈解離は一番深刻な症状なので、20%になるケースが多いです。

またライプニッツ係数は、勤続年数に左右されます。勤続年数が長ければ、係数の数字も大きくなります。

ですから逸失利益の数字は、それこそ個人差があります。年収や勤続年数は人それぞれ異なるので、逸失利益にはかなりの差があります。

交通事故の胸部打撲は通院を続けるべき2つの理由

胸部打撲で通院を続けるべき理由と将来の治療費

交通事故で胸部打撲と診断された時は、継続的に通院し続けるのが大切です。それには2つの理由があります。

1つ目の理由は、将来的な治療費も支払われる可能性があるからです。上記でも少々触れた通り、胸部打撲はやや分かりづらい症状になります。それだけに保険会社としても、治療費打ち切りの話を切り出してくる事がよくあります。実際打ち切りになるケースも多いのです。

しかし打ち切りになった後に、また厄介な症状が出てくる可能性は大いにあります。隠れた所に症状があって、内臓などが悪化してしまうケースはよくあるのです。

という事は、将来的に治療費が発生する可能性もあるでしょう。そこで症状固定されていると、追加で治療費を請求するのも困難に思われます。

しかし追加請求が難しそうに見えても、諦めるべきではありません。弁護士と共に裁判で粘ってみた結果、追加の治療費請求を認めるという判決が出ている事例もあるからです。

そのような判決になるかどうかも、医学データ次第です。データが多ければ裁判も有利に進む傾向があるので、通院は続けるべきです。

通院を続けて胸部打撲が悪化するのを防ぐ

もう1つの理由は、症状悪化の防止です。

胸部打撲は、症状が悪くなってしまうケースは多々あります。事故直後は大した事が無さそうに見えても、実際には内臓に悪化要因が潜んでいるケースも多いのです。

それで深刻な状態になってしまうのを防ぐためにも、通院は続けるべきです。保険会社が打ち切りの話を出してきても、独断で通院を止めない方が良いでしょう。

まとめ

胸部打撲は分かりづらい症状だけに、あまり深刻でないと見なされるケースも多いです。しかし実際には内臓や血管に深刻なダメージが潜んでいる事も多いので、定期的に通院を続ける方が良いでしょう。

胸部打撲は11級以内になるケースが多いですが、それも状況次第です。面倒な事態になりやすい症状だけに、弁護士と相談しつつ慰謝料を請求してみると良いでしょう。

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