交通事故に関する手続きを進めるなら、弁護士に相談していく事になります。その際、多くの方々は弁護士事務所に対する口コミを確認しています。
口コミでの評判が良いかどうかを基準に、弁護士を選んでいる方も少なくありません。確かに口コミも見てみる方が良いですが、適切な弁護士を選びたいのであれば、やはり電話や対面などで相談するのがおすすめです。
口コミを見てみる時には、数字にも注目してみる方が良いでしょう。
口コミだけでなく電話や対面をして弁護士を選ぶ
口コミを確認して弁護士を選ぶ
多くの方々は、商品や業者を選ぶ際に口コミに目を通しています。
学校や病院などを選ぶ時に、口コミを参考にする事もあるでしょう。口コミサイトで高く評価されているかどうかを基準に、商品を選んでいる方も少なくありません。
「お客様の声」も、その1つです。今までサービスを利用した方々の声はどうだったのか、公式サイトで紹介されている事もよくあります。
法律事務所を選ぶ時も、その口コミを参考にしてみる方法があるのです。法律事務所で無料相談する前に、まずは口コミに目を通している方も少なくありません。口コミで好評な事務所は、良い仕事をしてくれると想定されるからです。
直接対面して弁護士を選ぶ
ですが口コミだけで弁護士を選ぶのは、正直あまりおすすめできません。
確かに口コミを見てみれば、法律事務所の大まかな特徴は見えてきます。しかし口コミには、投稿者の主観が混じっているケースも多々あるのです。思い込みで書かれているケースもあるので、注意が必要です。
それを考慮すると、弁護士と直接対面する必要はあります。確かに法律事務所に足を運ぶのは、手間はかかります。家から少々離れている事務所に行くのは、時間がかかるでしょう。
しかし弁護士と対面してみると、口コミでは見えない要素が色々見えてきます。良い弁護士を見極める為にも、一手間かけて対面する方が良いでしょう。
電話で相談して弁護士を見極める
そして電話です。電話対応が適切かどうかも、弁護士を見極めるポイントの1つになります。
電話対応の話し方を聞いてみて、あまり感じが良くない事務所はおすすめできません。実際に弁護士に相談する時も、同じような対応をされる可能性があるでしょう。ですから法律事務所に電話をかけてみるのは有効なのです。
丁寧に話してくれる事務所かどうかは、よく見極めてみると良いでしょう。
弁護士を選ぶ方法は、主に下記の3点があります。
- 口コミや実績の確認
- 対面
- 電話
対面相談や口コミなどで弁護士を見極めるポイント
手抜きをしない弁護士かどうか
上記の3つの方法で弁護士を選ぶのが良いのですが、その際注目すべきポイントは3つあります。
- 手抜きしていないか
- 質問にも快く応じてくれるか
- 過大広告の有無
上記の1つ目ですが、もちろん手抜きをしている弁護士はあまり望ましくありません。例えば交通事故の現場訪問です。しっかり仕事をしている弁護士であれば、交通事故の現場も見てくれる筈です。
裁判や認定などで証拠が必要なので、丁寧な弁護士であれば、多少面倒でもきちんと現場に足を運んでくれます。逆に、その辺りを手抜きする弁護士は要注意です。
WEBや電話だけで手続きを進めて、訪問を省略しようとする弁護士や、「示談金はこの辺で妥協しましょう」などと言ってくる弁護士も要注意です。
質問にも快く対応してくれる弁護士か
ところで評判が良い弁護士かどうかを見極める方法の1つに、質問があります。
交通事故に関して分かりづらい点がある時は、遠慮なく質問してみるのは有効なのです。質問した時の弁護士の反応は、よく観察してみると良いでしょう。あまり良くない弁護士の場合、質問した時に嫌な顔をしてくる事があります。
上から目線の弁護士ですと、質問には快く応じてくれない事もあるので、注意が必要です。ですから弁護士に相談する前に、メモなどに質問事項をまとめておくのはおすすめです。
誇大広告があるかどうかを確認
また弁護士事務所の過去実績を見る際には、誇大広告がないかどうかも注目する必要があります。「絶対」という表現は要注意です。
例えば、当事務所に相談すれば500万円の慰謝料は絶対取れますといった表現です。この広告のどこに問題があるかと言うと、「絶対」という一言です。そもそも弁護士事務所による仕事には、「絶対」はありません。
確かに慰謝料は高くなる傾向はありますが、確率100%ではないのです。オーバーな表現で宣伝している法律事務所は、やはり注意を要するでしょう。
弁護士に相談する時の専門用語やヒアリング姿勢などに注目
専門用語を多用する弁護士かどうか
弁護士を選ぶポイントの1つに、分かりやすさがあります。噛み砕いた説明をしてくれるかどうかは、決して軽視できません。
例えばライプニッツ係数という専門用語があります。この用語を今初めて見た方も多いと思われますが、このような専門用語を連発してくる弁護士は、注意を要するでしょう。専門用語だらけでは、相談内容も分かりづらくなってしまいます。
逆に、分かりやすい表現にしてくれる弁護士は、信頼できます。交通事故の被害者の目線に立って、噛み砕いて説明をしてくれる事務所を選ぶと良いでしょう。
ヒアリングする姿勢がある弁護士かどうか
それと、相談時のヒアリングの姿勢です。相手の話を真剣に聞く姿勢がある弁護士かどうかは、やはり軽視できません。
弁護士によっては、流れ作業のように話を聞いている事があります。相談件数が非常に多いので、やや単調になっているのです。相談者からすると、話を真剣に聞いてくれない弁護士は困ります。
もちろん弁護士によっては、かなり真剣に話に耳を傾けてくれます。相づちなどを交えたり、状況に応じて質問してくれる弁護士などは、熱心に話を聞いてくれる姿勢が感じられるでしょう。
過去実績や口コミに具体的数字が書かれているか
また法律事務所の過去実績や口コミなどを見てみる時には、具体的な数字に注目してみると良いでしょう。やはり具体的な数字が書かれている方が、信頼できます。
例えば、「当事務所に相談したらむち打ちでも12級と判定され、500万円を受け取る事ができました」という投稿です。この投稿のポイントは、「12級」や「500万」などの具体的な数字です。この数字が明確な事務所であれば、信頼できる事が多いです。話に信憑性があるからです。逆に、その数字が曖昧な弁護士事務所は注意を要するでしょう。

まとめ
せっかく交通事故で弁護士に依頼するなら、良い事務所を選びたいものです。
選ぶ時に口コミを見てみるのはおすすめなのですが、それを過信するのは良くありません。やはり電話や事務所相談などで、評判が良い弁護士かどうかをしっかり見極めてみると良いでしょう。その際、上述のヒアリング姿勢や質問対応などに注目してみると、良い弁護士も見つけやすくなる傾向があります。