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高速道路での事故の過失割合は一般道とどう違うか

交通事故が発生するのは、もちろん一般道だけではありません。高速道路の事故もあります。

高速道路と一般道は、それぞれ過失割合の数字も異なるのです。一般道と違って、高速道路は歩行者の過失割合は重たくなりますし、割り込み事故の場合は直進車の過失割合が重くなる傾向があります。

しかし、何事にも例外はあるのです。割り込んできた方の車の落ち度が大きい時などは、直進車の過失割合がゼロになる可能性はあります。

高速道路での歩行者と駐停車の過失割合

高速道路は歩行者の過失割合は重たくなる

高速道路での事故の基本は、下記の通りになります。

  • 高速道路は、歩行者の侵入は原則禁止。万が一事故に遭っても、歩行者の過失割合は80%が基本。
  • 高速道路は、駐停車する事が禁じられている。停まっていると過失が重たくなる。
  • 合流地点で発生した事故は、合流してきた車の過失割合は70%が基本。

まず上記の1点目ですが、この点は一般道と大きく異なるのです。一般道の場合は、歩行者の方が過失割合は軽くなります。弱者救済の原則があるからです。

しかし高速道路は、その限りではありません。車が高速運転していますから、その道に侵入する事自体禁じられているのです。上述の80%という過失割合は、一般道ではまずあり得ません。高速道路の特徴の1つなのです。

やむを得ないトラブルで降車した時の過失割合

しかし何かのトラブルが発生していた時は、歩行者の過失割合は若干軽くなるのです。

例えば高速道路を走っていた車から煙が出てきて、やむを得ず降車する事になりました。それで後続車が衝突してきた時は、歩行者の過失割合は40%になるのです。

ただし、それも歩行者が乗っていた車との距離に左右されます。歩行者が車から離れると、過失割合の数字は大きくなるのです。

高速道路での追突事故は停めていた側の過失割合は重くなる

ところで高速道路では、追突事故も多発しています。

その道の場合は、停車していた側の過失割合はゼロ%になるとは限りません。高速道路で駐停車する事自体禁じられているので、停まった時点で過失割合が付いてしまう事もあります。たとえ駐停車した側に落ち度が全くなくても、過失割合が付く事はあるのです。

例えば高速道路の本線に車が止まっていて、後ろから追突されたとします。その時の過失割合は、下記のような数字になるのです。

  • 停まっていた側に過失があるなら、駐停車の過失割合は40%
  • 停まっていた側に過失がなければ、過失割合は20%
  • 停めていた側が停止表示器材を使っていれば、過失割合はゼロ%

一般道の場合、追突してきた側の過失割合が100になる事が多いですが、高速道路はそうではないのです。

その他の追突事故での過失割合

そして高速道路での追突事故も、状況は多彩です。下記のように、状況に応じて過失割合の数字は変わってきます。

  • 道路の端っこに停車していた時は、追突された側の過失割合はゼロ%
  • 理由も無く急ブレーキをかけていた時は、追突された側は50%
  • 渋滞していた道を走っていて、後ろから急に追突された時はゼロ%

その他にも、それぞれの車の速度に応じて過失割合の数字は変わってきます。スピード違反していれば、もちろん過失は加算されるでしょう。

高速道路での合流と追い越しの過失割合

合流箇所で合流してきた車の過失割合は70%

ところで高速道路は、一部で道が合流している事があります。

高速道路は左側通行になっていますが、左側から合流してくる道があり、そこから車が入ってくる事もあるのです。上記でも少々触れた通り、合流してきた側の車の過失割合は、基本的には70%になります。

つまり高速道路で直進していて、左側から車が入ってきた時は、左側の車は70%になるのです。
決して100ではありません。直進車としても、前方や左側に注意する必要があるからです。

高速道路の追い越し事故は過失割合はどうなるか

また高速道路には、追い越し車線もあるのです。日本の高速道路では左側通行が基本になっていて、追い越し車線も右側にあります。

それで例えば、右側から追い越してきた車と、左の道を走っていた車が衝突したとします。その場合、右側の車の過失割合は70%になるのです。

上述の合流地点と同じく、ゼロではありません。左で直進していた車も、右から車が追い越してくるのも想定する必要があるのです。

ただし左側の車が右側に侵入した時は、話は少々変わってきます。本来は右から左に追い越す事になっていますから、左から右に侵入する事自体が過失であると見なされるのです。

したがって左から右に侵入して追い越そうとした時は、左の車の過失割合は80%になります。右の車はゼロではありません。

高速道路での過失割合がゼロになるケースと弁護士相談

高速道路で過失割合がゼロになる事はあるのか

上記のような過失割合の数字になりますから、高速道路での事故はゼロ%になるケースはあまり多くないのです。上述の追い越しや合流事故は、いずれも片側が20%以上になっているでしょう。

しかし、何事にも例外はあります。加害者の車の落ち度が大きい時などは、過失割合の数字がゼロになる可能性はあるのです。

例えば上記でも触れたスピード違反です。加害者の車の本来の過失割合は90%であり、なおかつスピード違反していた時などは、100%になる可能性はあるでしょう。よそ見運転していた時や飲酒運転していた時でも、加害者の過失は100%になる可能性はあります。

高速道路の過失割合がゼロになりづらい理由と前方注意

しかし実際には、0%になる確率は低いです。

そもそも車を走らせているなら、車と車同士の距離は広く取る必要があります。車と車が離れていれば、追突事故などは回避できるでしょう。ドライバーとしては、常にその距離を意識しながら車を運転する義務があるのです。その義務を怠っていると、過失割合はゼロになりづらいです。

ですから例えば、だろう運転は事故の元になります。多くの運転手は「車線を変更してくる事はないだろう」と考えていますが、変更してくる事はあるのです。そうではなく、高速道路では「いつ車線変更してきてもおかしくない」と考えながら、運転しなければなりません。

過失割合が疑問な時は弁護士に相談

上述の過失割合ゼロに関しては、被害者としては納得できない事もあります。加害者側の保険会社から提示される過失割合も、必ずしも妥当な数字とは限らないのです。

もしも高速道路での過失割合で困った時は、やはり法律事務所に相談してみるのが無難です。交通事故に強い弁護士なら、過失割合に関する判断も下してくれますし、加害者側の保険会社との交渉も代行してくれるのです。

慰謝料が増額されるケースもあるので、検討してみると良いでしょう。

まとめ

結局は、高速道路は一般道とはルールが少々異なるのです。

その道に人が入る事は禁じられていますし、車を駐車する事も禁止されているので、過失割合も若干特殊になるのです。過失割合がゼロになりづらいのは、高速道路の特徴の1つです。

事故を回避するのが一番なので、色々な状況を想定しながら高速道路を走らせる必要があります。もしも過失割合の数字が納得できない時は、やはり法律事務所で相談してみる方が良いでしょう。

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