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過失割合の修正要素とは?保険会社より弁護士に相談

交通事故で支払われる慰謝料の金額は、過失割合の数字との相関関係があります。

被害者の過失割合の数字が大きいと、受け取れる慰謝料の金額も減少する訳です。過失割合を決定する時には、まず交通事故の累計パターンを確認していきます。そして修正要素で足し算もしくは引き算して、最終的な数字を決定する訳です。

ただ状況によっては正確な過失割合を算定するのは困難な事もあり、保険会社に任せず弁護士に依頼する方が無難です。

賠償金に影響を及ぼす過失割合とそれを算出する方法

賠償金の支払い額を左右する過失割合

交通事故の後に慰謝料を受け取る時は、まずは賠償金から決めていきます。事故の状況や被害者の症状などを確認した上で、具体的に何円支払う事になるかを一旦決める訳です。

賠償金を決めた後は、過失割合を確認していきます。20%や40%などの数字になりますが、被害者に割り振られた数字の分だけ、賠償金は減額されるのです。

ですから例えば賠償金が800万円と決定されたとします。そして過失割合の数字が30%と決定された時には、被害者が受け取れるのは560万円になります。800万円を満額受け取れる訳ではありませんから、注意が必要です。

被害者からすると、過失割合の数字は軽視できません。

過失割合の基本要素とは

ところで交通事故自体は、すでに過去に多数発生しています。

多数の実例を見ていきますと、ある程度パターンが見えてくるのです。すでに多くの実例のデータも蓄積されていて、各パターンに応じた過失割合も決まっているのです。

例えば、下記のように色々なパターンがあります。

  • 停まっていた車が急に後ろから追突された
  • センターラインを超えてきた車に衝突された
  • 車の横側から、いきなり別の車が衝突してきた

このような色々なパターンがあり、それぞれ過失割合の数字もある程度決定されています。

  • パターンAは自動車側は90%で、Bは歩行者側は10%
  • パターンBの場合は、バイクは70%で自転車は30%
  • パターンCは、バイクは80%で歩行者は20%

このようなパターンに応じた過失割合の数字は、基本要素と呼ばれるのです。

道の状況や弱者救済の遠足などに基づいて、大まかなパターンが決められている訳です。

修正要素で引き算もしくは足し算して過失割合を決める

しかし実際には、上記のパターン通りの数字にならない事も多々あります。どちらかに落ち度がある時などは、その数字が修正される事もあるのです。

修正要素には、加算と減算があります。例えば上述のパターンAに該当するものの、歩行者側には若干の落ち度がある時などは、10%や5%など加算される事もあるのです。その逆に、歩行者の過失割合が減る事もあります。

落ち度や弱者救済などの基準で決められている修正要素も考慮して、最終的な過失割合を決定するのです。

歩行者や二輪車に対する過失割合の修正パターン

歩行者に過失割合が加算されるパターン

では具体的にどのような落ち度があるかというと、例えば歩いていた場所です。

本来は十分に警戒すべき場所を歩いていた時などは、過失割合が加算される事があります。具体的には下記のような場所です。

  • 夜道
  • 往来が多い道路
  • 横断が禁止されている場所

まず1つ目ですが、そもそも夜道であれば自転車や車はライトを点灯している筈です。暗がりの中で光っている訳ですから、後者としては存在に気が付きやすいです。にもかかわらず衝突したという事は、歩行者には一定の落ち度があると見なされるのです。過失割合は5%加算されます。

上記の2つ目は、いわゆる幹線道路です。車の通行量が多い訳ですから、歩行者としても十分に気をつけるべきであると見なされます。幹線道路の横断歩道の場合、歩行者の過失割合は5%加算され、それ以外の場所は10%加算されます。

3つ目の横断禁止場所を歩行者が歩いていた時も、もちろん過失割合は加算されてしまいます。

以上は、歩行者に対する過失割合の加算です。

歩行者の過失割合が減るパターン

逆に、後者の過失割合が引き算されるパターンもあります。

  • 高齢者や幼児
  • 集団歩行
  • 車側の重過失

1つ目ですが、弱者救済の原則に基づいて、歩行者の過失割合は減算されるのです。

2つ目は、自動車にとっては発見しやすいという考え方に基づいています。集団で歩行している訳ですから、運転手からすると分かりやすいでしょう。にもかかわらず事故を起こしたのであれば、歩行者側の過失割合は減算されます。

また車の運転手に下記のような落ち度があると、やはり歩行者の過失割合は減るのです。

  • 飲酒運転
  • ながら運転
  • 速度違反
  • ブレーキなどの操作ミス
  • 無免許運転

バイクや自転車に対する過失割合の修正要素

バイクや自転車にも、修正要素があります。

バイクの場合、下記のような状況ですと加算されるのです。

  • ヘルメットをかぶっていなかった
  • 50ccスクーターの運転
  • 免許取りたてで2人乗り運転

自転車の場合は、下記のような落ち度があると過失割合が増えます。

  • 夜間にライトをつけていなかった
  • 傘を差しながら自転車を運転
  • ヘッドホンを付けていた
  • 明らかに自分とサイズが合っていない自転車

修正要素の例外的な状況と弁護士に相談するメリット

修正要素の例外に当てはまる状況

以上のように基本要素と修正要素を考慮した上で、最終的な過失割合と賠償金を決定する事になります。ただ修正要素は、必ずしも上記で触れたような状況ばかりではありません。実際には、やや例外的な状況もあります。

例えば夜道を歩いている時は、確かに歩行者にも一定の落ち度はあるでしょう。ですが、夜間でも道が非常に明るい事もあります。

例えば照明は十分な明るさであり、歩行者から見ても自動車のライトに気が付きづらい場所もあります。そうかと思えば、たとえ夕方でも十分に明るい事もあるでしょう。中には、少々微妙な状況もあるのです。

保険会社の修正要素の主張は要注意

そして注意すべきなのは、加害者側の保険会社の主張です。保険会社が適切な修正要素を述べてくれれば良いですが、必ずしも適正であるとは限りません。間違った判断を下している可能性は、大いにあるのです。

その結果、被害者にとって不利な過失割合になってしまう事があります。本来なら被害者の過失割合は20%程度なのに、35%などと強気に主張されてしまう事もあります。15%の差は、非常に大きいです。

修正要素に納得できない時は弁護士に相談

もしも保険会社が提示してくる修正要素が疑問な時は、遠慮なく弁護士に相談する方が無難です。上記のような強気な保険会社と自力で交渉するハードルは、かなり高いです。

ですが弁護士は、その保険会社との交渉も代行してくれます。やはり面倒な事は、専門家に任せる方が良いでしょう。

まとめ

上記でも触れたように、過失割合の修正要素には色々な種類があります。

交通事故に不慣れな被害者が、その全ての修正要素を知り尽くすのは難しいでしょう。知識不足な状態で保険会社と交渉しても、不利な結果になりかねません。

賠償金も減ってしまう可能性があるので、基本的には弁護士に相談する方が無難です。やはり交渉を代行してくれるメリットは大きいです。賠償金の金額自体も高めになるので、相談してみると良いでしょう。

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