交通事故の本人訴訟の流れとその主な注意点

交通事故の本人訴訟の流れとその主な注意点

交通事故が起きると、相手と裁判になる事もよくあります。

裁判を行う際、多くの方々は弁護士を通じて手続きを行っていますが、それ以外にも本人訴訟という手段があるのです。本人訴訟にも色々なメリットはありますが、相手に勝てそうもない時などはあまりおすすめできません。

今回は、本人訴訟の進め方や注意点などをまとめてみましたので、交通事故の示談交渉の参考にしてみて下さい。

目次

本人訴訟にすべきかどうかの基準

被害者としては、本人訴訟と弁護士依頼のどちらにすべきか迷ってしまうケースも多々ありますが、主に下記の件を考慮してみると良いでしょう。

  • 請求額は大きいかどうか
  • 加害者側に保険会社は付いているか
  • 相手に勝てる証拠は揃っているか

上記の1点目ですが、回収できる金額があまり大きくない時などは、確かに本人訴訟という選択肢もあるのです。弁護士に依頼するにもお金はかかりますから、回収できる金額が少ないと、かえって赤字になってしまう可能性があります。30万程度は回収できないと、赤字になる事が多いです。

2点目ですが、加害者側に保険会社が付いていますと、被害者には不利になってしまう事も多々あります。保険会社は裁判に慣れている事も多いですし、交渉するのは大変ですが、無保険の時は本人訴訟という選択肢もあるのです。

3点目ですが、証拠が揃っていなければ裁判に負けてしまう可能性があります。自力で証拠を揃えるのが難しそうな時は、やはり弁護士に依頼する方が良いでしょう。

本人訴訟の前に準備する3つの点

本人訴訟の手続きですが、主に下記の3点を実行して裁判の準備をする必要があります。

  • 弁護士に相談
  • 自分の主張を整理し、証拠収集
  • 少額訴訟と通常訴訟のどちらにするか選ぶ

上記の1つ目ですが、本人1人で裁判するつもりなのに、なぜ弁護士に相談するか不思議に思われたかもしれません。
相談する理由は、本人訴訟のアドバイスを受けられるからです。幸いにも多くの弁護士事務所では、無料相談も受け付けています。本人訴訟もその1つで、専門家からアドバイスを受けられるメリットは大きいです。裁判を有利に進める為にも、まず相談してみるのがおすすめです。

2つ目ですが、もちろん証拠は揃える必要があります。ドライブレコーダーや各書類などの証拠を準備した上で、裁判に臨むべきです。

そして3つ目ですが、そもそも本人訴訟にも通常訴訟と少額訴訟の2種類があります。前者は手続きは少々複雑なので少額訴訟を選んでいる方も多いですが、請求額によっては通常訴訟になる事もあるのです。

2種類の本人訴訟の流れとその特徴

交通事故の少額訴訟の大まかな流れ

少額訴訟の手続きですが、まずは訴状という書類を作って裁判所に提出します。

相手に対する請求内容や請求する原因などを、法的に整理して書く必要があります。なお申し立てをする際の必要書類は、下記の通りです。

  • 訴状
  • 事故の証拠
  • 印紙代
  • 予納郵便切手

しばらく日数が経過すると、裁判所から裁判を行う日の呼び出し状が届きます。

交通事故の加害者によっては、答弁書で反論してくる事もあります。そして指定の日に審理を行うのですが、お互いの書類を確認していきます。

その際、裁判官から和解を勧められる事があるのです。和解とは、当事者同士が話し合いをして決着をつけに行くことです。もちろん和解するかどうかは、本人が決める事ができます。

ただし和解の場合は、話の流れによっては慰謝料が支払われない可能性もあるので、注意が必要です。

交通事故の少額訴訟のメリットとデメリット

少額訴訟は、手続きを進めやすいメリットがあります。

もう1つの通常訴訟ほど手続きは複雑ではありません。また和解が成立しやすい傾向があり、慰謝料が支払われる確率は高いです。

少額訴訟のデメリットですが、60万円以下という条件があります。賠償額が大きい場合は、やはり通常裁判になるのです。また通常訴訟と比べると、複雑な主張をしづらい傾向があります。

交通事故の通常訴訟の流れとその特徴

通常訴訟の流れですが、まず訴状や証拠などを提出します。提出先ですが、請求する慰謝料が140万円以下なら簡易裁判所になり、140万円以上なら地方裁判所です。書類を揃えるのに必要な費用は、2~5万円目安になります。

書類を提出すると、第1回口頭弁論が行われるのです。お互いに書類を提出して、自分の主張を述べていきます。どのような書類が提出されるかは、状況次第です。なお判決が出るのは当日ではなく、後日になります。

なお裁判によっては、相手が答弁書を提出してくる事もありますが、その場合は2回以上の口頭弁論が行われるのです。そしてお互いに出張していき、証人尋問などを行った後に、後日に裁判所は判決を言い渡します。ちなみに判決の結果は裁判所で聞くことはできますが、郵送でも通知されます。

その後に相手が支払ってくれれば良いですが、支払わない時には強制執行で差し押さえすることもありますし、判決に不満がある時は控訴や上告手続きになる事もあります。
なお少額訴訟と同じく、通常訴訟も和解は可能です。裁判の途中でいつでも和解する事ができ、その際は加害者から慰謝料も支払われます。

通常訴訟は、自分の主張を十分伝えられるメリットがあります。慰謝料の請求額にも、特に制限はありません。
ただし通常訴訟は、やや手続きが複雑というデメリットがあります。被害者1人だけで手続きを進めるハードルは高いです。

本人訴訟のデメリットと弁護士に任せるメリット

本人訴訟で手続きを進めるデメリット

本人訴訟には上記のように2種類の手続きがありますが、そのハードルはやや高めな傾向があります。

十分な証拠が揃っていない事には、裁判で負けてしまう可能性もあります。まして弁護士や保険会社が加害者の味方をしていると、勝訴するハードルは高くなるでしょう。

また勝訴になったからといって、相手が支払いに応じてくれるとは限りません。加害者の予算が厳しい時などは、たとえ裁判所から通達が行っても支払われない事もあるのです。

交通事故の裁判は弁護士に相談する方が良い理由

裁判は、自力というよりも弁護士に任せる方が良いでしょう。

相手が慰謝料を支払ってくれない可能性もありますし、交通事故に関するサポートをしてくれる弁護士に相談する方が無難です。

何よりも、弁護士は面倒な事を代行してくれるメリットがあります。証拠を材料に被害者1人で交渉していくのは大変ですが、弁護士はそれを代行してくれるのです。保険会社との交渉も代行してくれますし、被害者が単独で交渉するよりも楽です。

交渉だけでなく、その他の色々な手続きも代行してくれます。今後の対処法なども教えてくれますし、賠償額が高くなりそうな時は、やはり法律事務所への相談を検討してみると良いでしょう。

まとめ

本人訴訟は、確かに弁護士費用がかからないメリットはあります。

賠償金があまり大きくない時などは、検討してみる価値はあります。しかし本人訴訟は、デメリットも大きいです。的確に自分の主張を述べていかないと、裁判で負けてしまう可能性はあります。

その点、弁護士に依頼するメリットは大きいです。相手との交渉を代行してくれますし、交通事故の手続きに関するサポートも受けられるので、相談がおすすめです。

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