自動車対人の交通事故の場合の過失割合

2020 1/17
自動車対人の交通事故の場合の過失割合

交通事故は、自動車同士が衝突するパターンが多いです。出会い頭などに車同士が衝突する事故は多いですが、その他にも車と歩行者が衝突するパターンもあります。

車対人の事故の過失割合は、車の方が重たくなるのです。しかし何事にも例外はあります。歩行者側に何らかの非がある時には、被害者にも過失割合が課せられることはあるのです。

もしも過失割合の数字に納得できない時などは、弁護士に相談してみると良いでしょう。

目次

車体人の過失割合の基本と例外のパターン

車対人の過失割合の基本は車が100%

横断歩道を横切っている人に車が衝突してきた時などは、基本的には車の過失割合は100%になるのです。歩行者が死亡したり重症になった時などは、運転手への賠償金額はかなり大きくなります。

なお自動車と人との間は、1.5メートル以上は距離を空けるべきとされています。また歩行者に対してクラクションを鳴らすのも、交通違反になります。やむを得ない事情が無い限り、鳴らしてはいけないルールになっているのです。

歩行者に過失割合が発生するパターン

交通事故には、やはり例外もあります。下記のような状況ですと、歩行者にも過失割合は発生するのです。

  • 歩行者の信号無視
  • 横断歩道でない場所を歩行者が渡った
  • ふらふら歩き
  • 飛び出し
  • 幹線道路
  • 夜間

歩行者が赤信号で渡っていた時などは、過失割合は70%ぐらいになる事もあります。ちなみに夜間は、歩行者は自動車を見つけやすいですが、自動車は歩行者を見つけづらい傾向があります。それだけに歩行者側に注意義務が発生するので、過失割合は5%ほど高くなります。

歩行者の過失割合が軽くなるケース

逆に、歩行者側の過失割合が軽くなるパターンもあります。

  • 高齢者や子ども
  • 障害者や幼児
  • 住宅地や商業地
  • 歩行者が集団の場合

上記の3点目ですが、住宅地や商業地は人の往来が比較的多いです。どこから人が飛び出してきても不思議はないので、車としては普段以上に注意深く運転する義務があります。そのような場所では、歩行者側の過失割合は5%ぐらい減るケースがあります。

過失割合に関して揉めやすい信号無視

ちなみに車対人の交通事故は、歩行者が信号無視しているパターンが多いです。交通事故が発生したら示談交渉する事になりますが、過失割合で揉めているケースも少なくありません。信号無視していた時などは、過失割合の示談交渉の話はまとまりづらいのです。

その際決め手になるのは、やはり証拠です。加害者の車に設置されていたドライブレコーダーなどは、証拠の1つになるでしょう。また加害者の車の近くを通りがかっていた目撃者の証言も、証拠の1つになります。

道路によって過失割合の数字は異なる

信号機が無い横断歩道での事故の過失割合

道路には色々な種類があります。そもそも道路には、必ずしも信号機が設置されているとは限りません。信号機が無い横断歩道もあれば、信号機も横断歩道もない道もあります。その道のタイプによって、過失割合の数字は変わってくるのです。

  • 信号機が無い交差点や横断歩道
  • 横断歩道ではない道
  • 信号機がある道

まず上記の1つ目の信号機が無い交差点での事故は、車の過失割合は100%になります。例外はありません。

横断歩道でない道での過失割合

ところが裏路地など横断歩道が無い道の場合は、過失割合の数字は若干変わってきます。歩行者側の過失割合は、基本20%ぐらいになるのです。

というのも裏路地などの道ですと、やや予測が難しい一面があります。横断歩道とは違いますから、急に人が飛び出してくる可能性もあるのです。車の運転手としては、その飛び出しを予測するのも難しいでしょう。

それを考慮して、横断歩道が無い道は自動車は80%になり、歩行者は20%になる訳です。決して車がゼロ%になる訳ではありません。

信号機がある道での過失割合

そして信号機がある道の過失割合は、とても多彩です。青信号の時に歩行者が横断していた時の事故は、もちろん車の過失割合は100%になります。しかし実際には、下記のように色々なケースがあり得るのです。

  • 黄色信号の時に歩行者が横断し、車は赤信号を無視
  • 赤信号の時に歩行者が渡り、車は青信号だった
  • 歩行者は赤信号だったものの、車は黄信号
  • 歩行者も車も赤信号

このように色々なパターンがあり、それぞれ過失割合は異なります。まず1つ目は車の過失は90%になります。黄色信号ですし、歩行者にも非があると見なされるのです。2つ目ですと、歩行者の過失割合は70%になります。しかし3つ目のように車は黄色信号だった時は、歩行者の過失割合は50%になるのです。

さらに両方とも赤信号の場合、車は80%になります。上記の他にも、色々なパターンがあるのです。

肝心な点は、いずれのパターンも自動車の過失割合はゼロになっていません。ですから車を運転する時は、くれぐれも歩行者に注意する必要があります。

自賠責基準での過失割合と弁護士に相談するメリット

自賠責なら歩行者の賠償金減額は最大2割

自賠責保険ですと、歩行者に対する慰謝料や治療費などが安くなってしまうケースは、原則ありません。というのも自賠責の場合は、被害者側の過失割合が70%以上でない限りは、賠償額は減算されないルールになっているのです。ですから歩行者の過失が30%や60%でも、慰謝料が減額されてしまう事はありません。

というのも交通ルールには、弱者救済の原則があります。自動車と比べると、歩行者の方が弱いことは明らかでしょう。両者が全力で走っていた時に衝突すれば、間違いなく歩行者の方が大きな被害を受けます。歩行者を守るべきという考えがあるので、70%以下では慰謝料は減額されないルールになっているのです。

ちなみに歩行者の過失割合が80%になるケースは、まずありません。赤信号で横断した時のみ2割減額される事はあっても、それ以外で減額されるケースはまず無いのです。

過失割合で困った時は弁護士に相談

ところで歩行者と車との事故が発生すれば、示談交渉も行うことになります。車の運転手によっては任意保険に加入しているので、その保険会社を通じて交渉してくる事もあるのです。

任意保険には、上記の70%のルールは通用しません。過失割合で減らされた分は、慰謝料も減ってしまいます。歩行者としては、その減額に納得できない事もあるでしょう。

ただ歩行者1人で交渉を試みても、難航してしまうケースも多々あります。保険会社は交渉を何度も経験しているので、なかなか歩行者側の主張が通らないことも多いです。

困った時は、やはり弁護士事務所に相談してみる方が良いでしょう。弁護士に依頼すれば、保険会社との交渉も代行してくれますし、賠償金も適正な金額になりやすいです。

自動車と歩行者の過失割合についておさらい

歩行者の方が自動車よりも弱いので、自然的に過失割合も歩行者の方が有利になります。しかし信号の状況や歩行者の行動によっては、歩行者側にも過失割合が課せられる事はあるのです。道を歩く時は車には十分注意すべきでしょう。逆に、運転手としても歩行者に注意すべきです。

なお保険会社が提示してきた過失割合が不服な時は、歩行者1人で対応するのも大変ですし、やはり弁護士に相談してみるのが無難です。

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