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むちうちで非該当と認定された時の慰謝料

むちうちは、交通事故ではよくある症状の1つです。

この症状は、分かりにくさに特徴があります。外から見る限り、症状はあまり深刻でないように思われる上に、検査を受けても事故との因果関係を実証するのが難しいのです。それだけに、時には「非該当」と判定されてしまうことがあります。

むちうちで悩んでいる本人からすると、それは大変困るでしょう。しかし異議申し立てを行うと、改めて後遺障害が認定される事もあるのです。

むちうちの非該当認定とその主な理由

むちうちで非該当と14級と認定された時の金額の差

むちうちは、認定されるかどうかで金額に大きな違いが生じます。非該当か14級かで、実に250万円ぐらいの差が生じる事もあるのです。

自賠責基準で非該当と認定された時は、慰謝料の合計額は90万円台になってしまうケースも多いです。しかし弁護士基準で14級と認定された時は、実に339万円前後になります。

14級と判定されれば逸失利益も90万円ぐらい支払われるのですが、非該当になるとそれも支払われません。ですから交通事故は、認定等級がとても大切なのです。

証拠不足や首尾一貫性などの原因で非該当になる

むちうちで非該当になってしまう理由は、もちろん症状の分かりづらさもありますが、下記のような理由もあるのです。

  • 他覚所見が無い
  • 自覚症状の訴えの内容が首尾一貫していない
  • 事故発生から症状固定までの症状の推移が少々不自然
  • ある時期に自覚症状の訴えが無かった

この中で一番大きいのは、1つ目の他覚所見です。客観的な医療データが不足しているので、非該当と認定されてしまうケースがあります。

むちうちという症状は、検査だけでは症状が見えづらい一面があります。MRIやレントゲン画像などを確認してみても、症状が分からないケースも多々あるのです。証拠不足では、やはり14級と認められるのも難しくなってしまうでしょう。

それと整合性も重視されるのです。最初から症状固定までの症状が首尾一貫していない時などは、本当に体調不良なのか疑われてしまう事もあります。

むちうちの先行示談は要注意

ところで非該当の状態になると、保険会社から先行示談の話を持ちかけられることがあります。後遺障害の部分は後日に交渉するので、とりあえず傷害部分のみ金額を先に確定しておきましょうと持ちかけられてくる事がありますが、それには慎重に対処すべきです。

というのも「障害部分は後日」と話しておきながら、よく示談書を確認してみると、実は障害部分が含まれていることもあるのです。一旦その示談書に捺印してしまいますと、キャンセルが困難になってしまいます。捺印した以上、保険会社の提案に同意した事になってしまうからです。

ですから先行示談の話が出てきて、どのように対処すべきか迷った時は、まず弁護士に相談してみると良いでしょう。交通事故に強い弁護士なら、適切な対処法を教えてくれます。

異議申し立てによる非該当からの修正と認定される為のポイント

非該当になっても異議申し立てで修正する事も可能

ところでむちうちで非該当と認定されても、諦める必要はありません。過去には、等級が修正されている実例もあるのです。

どうすれば等級を修正できるかというと、異議申し立てという手続きを踏む事になります。それで症状の整合性を確認できたり、診断書などでむちうちの状況を証明できれば、等級が修正されるケースもあるのです。

整合性を認定してもらう為に主張する事項

整合性を認めてもらう為には、単に症状を強く主張するだけでは不十分です。下記のような事項を伝えて、整合性を証明する必要があります。

  • 衝撃の強さなど、事故当時の状況
  • 事故によって受傷した箇所
  • 症状が続いているかどうか
  • 通院頻度は適切か
  • どの程度のケガなのか

むちうちに関する適切な診断書を作成する

それと診断書です。そもそも医師から診断書が発行されていないのであれば、認定されづらくなってしまいます。異議申し立てをするなら、その書面は発行してもらうべきです。

また一旦は診断書を提出していた時は、その書面の内容を改めて確認してみる必要があります。人によっては、診断書には十分な情報が書かれていないこともあるからです。交通事故に慣れていない病院ですと、診断書が内容不足になっているケースはよくあるのです。

ただ診断書の内容を吟味するのは、被害者1人では少々難しいでしょう。医療の知識も必要ですし、修正が難しいケースも多々あります。
その場合、弁護士に相談してみる方法もあります。弁護士であれば、作成された診断書をチェックしてもらう事も可能だからです。

むちうちに関する検査を受けてみる

そして検査です。検査という客観的な医療データは、やはり有力な証拠になります。具体的には下記のような検査を受けて、むちうちと事故との因果関係を証明するよう努めてみると良いでしょう。

  • 神経学的検査
  • 感覚検査
  • 腱反射検査

むちうちで14級に修正された事例と弁護士相談

症状の一貫性が認められて14級と認定されたむちうちの事例

ところで過去には、非該当でも14級に修正された実例は実際あります。追突事故によって捻挫してしまったのですが、左腕の痺れや握力低下もありました。ですが自賠責基準では、非該当と認定されてしまったのです。

そこで弁護士に相談した結果、結局は裁判になったのですが、症状の一貫性が認められました。というのも上述の捻挫を患った人物の場合、事故の後から一貫して陣痛を訴えていました。

症状が二転三転している訳ではありませんし、改めて提出された診断書の内容を確認したところ、被害者のむちうちの症状は医学的に十分証明できると認められたのです。その他にも色々な要素を考慮した結果、結局は非該当ではなく14級と認められました。

ですから一旦非該当と認定されても、裁判によって修正されるケースはあるのです。非該当では納得いかない時などは、裁判も検討してみると良いでしょう。

むちうちで弁護士に相談するメリット

交通事故の被害者は、必ずしも各等級の症状に詳しい訳ではありません。自分の症状は、どの等級に該当するか分かりづらい事もあるでしょう。その場合は、やはり弁護士に相談してみる方が無難です。

また交通事故に強い弁護士であれば、異議申し立てに関するサポートも行ってくれます。その申し立ての手続きを踏む為には、色々な資料も準備する必要がありますが、具体的に何を準備すれば良いか分からない事もあるでしょう。しかし弁護士は、その書類に関して詳しく教えてくれます。

また裁判になった時は、相手に対して自分の主張を述べなければなりません。どのような点を強調すれば良いかも、弁護士にアドバイスしてもらう事もできます。

まとめ

交通事故の数ある症状の中でも、むちうちは比較的軽い方ではあります。外から見ても分かりづらいので、非該当と認定されてしまうケースは、実際あるのです。しかし症状の医療的な証拠や整合性などをきちんと実証していけば、適切な等級で認められるケースも多々あります。

場合によっては、異議申し立ても検討してみると良いでしょう。その際、やはり交通事故に強い弁護士に相談して、手続きを進めていくのが無難です。

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