交通事故の過剰診察や詐欺を疑われるのを避ける方法

2020 1/06

交通事故が発生すれば、やはり病院や整骨院などで治療を受ける事になります。もちろん治療を受ければ、指定の料金も支払う事になります。ただ人によっては、保険金の詐欺を疑われている事があるのです。

料金が不自然な時などは、疑われてしまうケースが目立ちます。あまりにも費用が大きい時などは、注意を要するでしょう。そこで今回は、保険金詐欺であると疑われないようにする為のポイントをまとめてみました。

目次

交通事故における保険金詐欺の手口と回数に関する注意点

交通事故の保険詐欺の主な手口

保険金の詐欺にもいくつかパターンがあります。その1つは偽装の事故なのです。

例えば、当たり屋と呼ばれる人物がいます。わざと車にぶつかってきて、保険金をだまし取るような事例がたまに発生しているのです。もしくは急ブレーキをわざとかけて、後側の車の追突事故を誘うようなケースもあります。

一見すると、過失割合で減額されるように思われるかもしれません。しかし自賠責保険ですと、過失割合が70%未満であれば減額されないのです。たとえ50%でも減額されませんから、それにつけ込んで当たり屋を仕掛けてくる人物もいます。

また上記の当たり屋とは異なる手口ですが、水増し請求もあるのです。そもそも事故が発生して会社を休んだ時には、休業証明書が勤務先から発行される事になります。その証明書の休業日数を水増しして、保険会社に提出しているケースがあります。日数が多ければ、その分多くの治療費が支払われるからです。

そうかと思えば、整体院などと口裏を合わせている事があります。やはり日数を水増しして、保険会社に報告している事例があります。

ただ本人に悪意が無くても、整体院が悪い事もあります。わざと水増し請求している所もありますから、整体院は慎重に見極める必要があります。

回数や金額が多すぎて保険金詐欺を疑われる

それで本人に全く悪意が無くても、保険金詐欺を疑われてしまうケースもたまにあるのです。明らかに請求額が高すぎる時などは、疑われる事は実際あります。

例えばある人物に対する施術の料金は、10万円が妥当であるとします。ところがその人物が25万円も請求してきた時などは、水増しが疑われてしまってもおかしくありません。しかし請求している本人としては、特に悪意もありません。

なぜ上記のような状態になるかというと、整骨院が回数を増やしているからです。施術の回数を増やせば水増しできますから、わざと回数を多くするよう持ちかけてくる事があります。整骨院によっては、それで共犯になるよう仕向けている事もあるので、注意が必要です。

それと、本人としてもむやみに通院回数を増やすべきではありません。加害者から賠償金が取れる可能性があるなら、少しでも金額を増やす為に通院回数を増やそうとしている人物もいますが、おすすめできません。そのような行為は、やはり疑われる原因になります。

交通事故の過剰診察に罰則はあるのか

交通事故の治療日数を増やそうとすると逮捕されるのか?

過剰通院の罰則はどうなるかというと、支払い拒否になる可能性は大いにあります。しかし日数を増やそうとしても、実は逮捕されない事もあるのです。

例えば交通事故でむちうちになり、2週間ほど通院を続けました。通院したかいがあって、だいぶ痛みも治まってきました。

にもかかわらず、医師に対して「まだ痛いです」などと嘘を付いている人物もいるのです。一般的には、それは詐欺罪に該当するでしょう。

しかし現実には、それで逮捕されてしまうケースは殆どありません。そもそも痛みがあるかどうかは、医師には分からないのです。検査を受けてみても痛みを発見するのは難しいですし、詐欺罪を実証する事自体が困難なので、逮捕される確率は極めて低いです。

交通事故の治療費が支払い拒否になる事はある

上記の25万円のようなケースはどうなるかというと、相手からは支払いを拒否される可能性は大いにあります。明らかに金額が不自然ですし、保険会社としては納得しないでしょう。過剰診察が疑われて、支払いを断られる可能性はあります。

そもそも診察を受けたからと言って、無条件にお金が支払われる訳ではないのです。あくまでも必要性がある時のみ支払われるのであり、病院や整骨院に行きさえすればお金が満額支払われる訳ではありません。

整骨院に対する交通事故の治療費請求が却下された実例

過去には、事故との因果関係が否定されて、病院に対する治療費請求は却下された裁判例があります。

ある人物は、交通事故によって頚椎捻挫になりました。ある病院に行って、現に頚椎捻挫に関する診察は受けていたのです。

その人物は、病院だけでなく整骨院にも行きました。同じく頚椎捻挫に関する治療を受ける為に4ヶ月通いつめて、その分の治療費を加害者に請求したケースがあります。

しかし裁判所では、整骨院に対する治療費の請求は却下しました。事故との因果関係が認められなかったからです。

交通事故との因果関係が否定された理由

なぜ裁判所で却下されたかというと、病院がそれを認めていた訳でもなく、紹介状にも画像データなどが見当たらなかったからです。

確かに病院によっては、整骨院に対して紹介状を書く事はあります。その紹介状にも、レントゲン画像などは添付する事になるのです。上記の人物に対する紹介状にも、画像自体は添付されていました。

ところが画像を確認してみたところ、特に異常が認められなかったのです。本人が整骨院に行きたいと希望しているとは書かれていたものの、病状が医学的に証明された訳ではありません。

それ以前に、整骨院に行ったのは本人の意思であって、病院が促した訳ではありません。あくまでも本人の希望だけで整骨院に行ったと判断され、事故との因果関係は認められませんでした。

交通事故のレントゲン画像と医師の許可が必要だった

上記の裁判例は、水増しを疑われた一例と言えます。ただ条件が揃っていれば、整骨院の治療費も支払われていた可能性はあるのです。

何が問題だったかというと、まず画像データです。事故との因果関係を証明する画像データがなければ、やはり疑われてしまうでしょう。病院から紹介状が発行されても、きちんと中を確認する必要があります。事故との因果関係を示す証拠があるかどうかを確認してから、整骨院などに行くべきでしょう。

それと、そもそも医師の許可が無い事が一番の問題です。医師が指示していたのであれば、話は大きく異なります。医師の許可を得ていれば、たいていは整骨院の分も問題なく支払われるのです。

整骨院に行って治療を受ける事自体は問題ありませんが、「独断」は避けるべきです。医師の許可を得てから治療を受けるべきでしょう。

交通事故での保険金詐欺についてのおさらい

交通事故の後に整骨院などに行く事はよくありますが、やはり何かがおかしいと判断されれば、保険金詐欺も疑われてしまいます。

支払い拒否になってしまう可能性もありますし、病院から許可を取ると共に、紹介状も確認すべきでしょう。もちろん水増し請求は論外です。普通に病院に通っている分には何も問題ありませんが、保険会社によっては詐欺を疑ってくる事がたまにありますから、その時は弁護士に相談してみると良いでしょう。

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