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バイク事故による足切断とその後遺障害の特徴

バイク事故の被害者によっては、足に深刻な後遺症が残ってしまっています。

その1つは足切断です。やはり車が衝突した時の衝撃は強いですから、それぐらいの後遺症が残るケースもあるのです。

その後遺症には2つの特徴があって、必要経費はかなり大きくなります。義足だけでも相当な金額になるからです。

また足切断は他覚所見などで争うケースは殆どありませんが、過失割合が争点になる事はよくあります。

等級で争うケースは殆ど無い足切断

症状が非常に重たいだけに、認定される等級も比較的高めになる傾向があります。最低でも7級ぐらいになりますし、被害者によっては1級と認定されている事もあるのです。

この症状の場合は、等級で争うケースは殆どありません。被害の程度は、比較的はっきりしているからです。外から見ても患部がはっきりしていますから、どの程度の症状なのかも明確だからです。

むちうちなどの症状と違って、嘘を付いているなどと疑われるケースも殆どありません。
したがって足切断は、画像所見などで判断するケースもほぼありません。ある意味非常に分かりやすい症状なのです。

足切断用の義肢の料金だけで相当な金額になる

ところで足が切断されてしまった時は、やはり義肢を装着する事になるでしょう。片足が無いだけでも、生活に大きな支障は出てしまう事は明らかです。

ところで義肢には耐用年数があります。それをずっと使い続けられる訳ではありませんから、注意が必要です。必要経費はかなり大きくなってしまうのです。

具体的に何年ぐらい使い続けられるかは義肢次第ですが、1.5~5年程度であると言われています。かなりの頻度で交換しなければなりません。

義肢は、1本につき30万円ぐらいになるケースも多いです。10回交換するだけで、それこそ300万円ぐらいかかってしまいます。
現に過去には、義肢を交換するだけで1,700万円近くかかった実例もあるのです。義肢の交換頻度が多くなれば、必然的に費用も高く付いてしまいます。それだけに、やはり慰謝料も必要不可欠なのです。

足切断の後遺障害の慰謝料はどうなるか

足切断された箇所と後遺障害の等級

では足切断に対する慰謝料はどれぐらいになるかというと、やはり等級に左右されます。一番重たい1級であれば、弁護士基準で2800万円は支払われるでしょう。しかし7級程度であれば、1,000万円ぐらいになります。

どのような基準で等級が判断されるかというと、切断されている箇所です。

そもそも足切断といっても、足首付近が無くなっている実例もあれば、膝関節付近で無くなっているケースもあります。どこの箇所で無くなったかにより、等級が変わってくるのです。具体的には、下記の通りになります。

片足がリスフラン関節以上で失った時 7級
片足が膝関節から足関節以上で失われた時 5級
両足をリスフラン関節以上で失った時 4級
片足が膝関節以上で失った時 4級
両足が膝関節から足関節の間で失われた時 2級
両足とも膝関節以上で失った時 1級

具体的にどの箇所で足が無くなっているかは、外から見ても分かります。わざわざ検査を行わなくても、切断された箇所がすぐ分かるのは、足切断という症状の特徴の1つです。

足切断の逸失利益はどれぐらいになるか

ところで後遺症が残ると、収入に関するお金が請求される事もあります。

足が切断されてしまえば、働く事も不可能になってしまうケースが多いです。人によっては相当な努力をしてお金を稼いでいる事もありますが、そのハードルは極めて高いです。やはり収入が無くなってしまう方が目立ちます。

という事は、バイク事故が発生していなければ、被害者としては給料を受け取っていた筈なのです。事故によって、収入が失われてしまう訳ですが、減収分のお金は逸失利益と呼ばれます。その金額はかなり大きいです。

逸失利益の金額がどれぐらいになるかは、やはり等級に左右されるでしょう。1級の労働能力喪失率は100%ですが、7級であれば56%になります。重たい等級で認定されれば、支払われる逸失利益も大きくなる訳です。それと本人の年収にも左右されますから、逸失利益の金額は人それぞれです。

足切断でも収入を得ている時は逸失利益は支払われないか

ちなみに足を切断しても、人によっては職場でお金を稼いでいる事はあります。それこそ本人の努力次第ですが、収入を得る事自体は可能なのです。
では本人が収入を受け取っている時は、足切断の逸失利益は支払われないかと言われれば、そうとも言えません。

状況は流動的だからです。現時点でお金を稼ぐ事はできても、将来的には稼げなくなる可能性もあります。足の症状が悪化してしまえば、収入を得るのも難しくなるでしょう。それを見越して、結局は逸失利益が支払われる実例も多いです。

足切断で争点になりやすい過失割合と弁護士のメリット

バイク事故による足切断の争点と過失割合

ところでバイク事故で足が切断された被害者は、しばしば裁判を起こしています。裁判になる以上、やはり争点もあるのです。

具体的にどのような争点で裁判が行われているかというと、過失割合です。そもそもバイク事故は、必ずしも加害者だけに非があるとは限りません。事故によっては、被害者にも落ち度はあります。例えば被害者がフラフラ移動していたり、飲酒運転などをしていた時は、過失割合が発生する事はあるのです。

過失割合が生じると、その分の慰謝料は減額されてしまいます。例えば過失割合が30%であれば、慰謝料が2,000万円の時の支払い額は1,400万円になってしまうのです。過失割合が50%なら、1,000万円といった具合です。

自賠責はそこまで減額されません。しかし自賠責だけでは足りないので、保険会社に支払ってもらうケースが多く、やはり上記のような過失割合は争点になるケースが多いです。

足切断に関して弁護士に相談するメリット

被害者によっては、その過失割合で困っている事もあります。保険会社が強気に過失割合を主張してきて、なかなか折れてくれない事があるからです。保険会社としても売り上げ数字を追求していますし、金額も比較的大きくなりますから、話し合いがまとまらないケースも多々あります。

足切断の場合、やはり弁護士に任せる方が良いでしょう。そもそも弁護士に任せると、たいてい裁判所基準が適用されます。最低限度の自賠責基準で慰謝料が支払われるよりは、裁判所基準の方が良いでしょう。たとえ弁護士費用がかかっても、結局はプラスになる事が多いです。

また弁護士は、上述の保険会社との交渉も代行してくれます。過失割合に関しても、きちんと証拠を提示して交渉してくれるのです。足切断は慰謝料の金額も大きいですし、相談してみるのがおすすめです。

まとめ

足で切断されると相当な義肢費用がかかりますし、加害者からの慰謝料は必要不可欠です。何級で認定されるかについて口論になるケースはほぼありませんが、やはり過失割合がポイントになるでしょう。

加害者は必ずしも正当な過失割合を主張してくるとは限りませんから、注意が必要です。しかし弁護士に依頼すれば、正当な割合を主張してくれる訳です。保険会社との交渉も代行してくれる以上、やはり相談するのが無難です。

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