交通事故による7級という後遺障害と増額のポイント

交通事故による7級という後遺障害と増額のポイント

交通事故による7級という後遺障害は、全体的に症状はかなり深刻です。

およそ通常の業務も難しいほどの苦痛を伴うこともあり、精神的苦痛もかなりのレベルになる傾向があります。この等級の場合、やはり客観的なデータや証拠などで実証するべきです。

自賠責と弁護士基準ではかなり大きな差がありますから、診断書を含めて証拠を提示するべきでしょう。それも考慮すると、やはり弁護士に相談するのが一番無難です。

目次

7級という等級の後遺障害と慰謝料の金額

7級という後遺障害の特徴

7級という等級になりますと、下記のような症状があります。

  • 神経系の障害が残り、労務も困難
  • 視力が0.6以下
  • 醜状が残った
  • 指や関節などの運動障害や用を廃したような状態
  • 局部が無くなる
  • 片耳の聴力が無くなり、もう片耳は1メートル以内でないと聞き取れない

上記のように、とても深刻な症状が見られます。

過去には、左の上半身の広い範囲に渡る神経障害が生じて、鎮痛剤が必要不可欠になってしまった方もいます。あまりにも痛みが強いので、仕事をするのも難しい状態になってしまったケースもあります。

人によっては、顔の目立つ箇所に醜状が残ってしまっている事もあります。かなり目立つ醜状なので、将来の夢を断念する事になってしまった事故の実例もあるのです。

7級に対する慰謝料の金額と認定されるための証拠

7級という後遺障害の慰謝料の金額ですが、自賠責基準であれば409万円目安になります。そして任意保険基準は500万円であり、裁判所基準は1,000万円になるのです。自賠責と裁判所では、実に600万円近い差があります。その差額を考慮すれば、弁護士に相談すべきなのは明らかでしょう。

また詳細は後述しますが、そもそも7級と認定されるかどうかがポイントになります。もっと低い等級になってしまえば、自賠責の409万円どころか100万円前後になってしまう可能性さえあるのです。

実際過去には、7級よりも遥かに低い等級と認定されてしまった実例があります。しかし色々な状況を確認してみたところ、改めて7級と認定されたケースもあるのです。この等級で認定される為には、やはり「証拠」がポイントになるでしょう。

喪失率は56%である7級の逸失利益はどれぐらいか

7級の場合は、労働能力喪失率は56%になります。上述のどの基準でも、56%という数字は共通しています。この喪失率は、意外と軽視できません。

過去には、7級で4,000万円近く支払われた実例があります。交通事故の後遺症が深刻で、およそ働くのも難しくなってしまったので、損害賠償が支払われた実例があるのです。

その金額が4,000万円になった訳ですが、その方の年収は300万円台であり、ライプニッツ係数も13.1前後になっていました。そして損失率が56%だったので4,000万円支払われた訳です。

もしもその方が7級よりも低い等級で認定されていれば、賠償額はもっと低い数字になっていた筈です。7級と認定されるかどうかにより、金額は大きく変わってくるのです。

交通事故で深刻な苦痛が残った後遺障害の実例

ところで上記でも少々触れた通り、過去には鎮痛剤の継続使用を余儀なくされてしまった実例があります。

30代半ばのシステムエンジニアの方でしたが、交通事故によって左側の上半身に大きな損傷が生じてしまったのです。そこで神経の一部を切除する手術も受けたのですが、結局は激痛が再発してしまいました。症状固定された後も、その激痛は残ってしまったのです。

そのシステムエンジニアの方は、かなりの頻度での通院を余儀なくされてしまいました。何しろ1回の治療で5ヶ所に麻酔薬を打たなければ、痛みが収まらない状況だったのです。

あまりにも痛みが強いので、もはや通常の仕事は不可能な状況になってしまい、軽い作業でなければ困難な状態になってしまいました。業務に支障が生じていた事だけは明らかです。

弁護士に相談して1,200万円ほど支払われた7級の実例

最初の内は、そのシステムエンジニアは自賠責基準で認定してもらったのですが、12級と判定されてしまいました。しかし本人としてはその結果が疑問だったので、弁護士に相談した訳です。

そこで弁護士が色々な確認作業を行い、症状の深刻さなどを主張してみた結果、最終的には7級と認定されました。等級が5も重たくなった訳です。労働能力喪失率も、56%であると認められました。

最終的には、後遺障害に対する慰謝料は1,200万円になったのです。入通院慰謝料は120万円だったので、合計1,300万円以上支払われた形になります。

上記でも少々触れた通り、弁護士基準の慰謝料は1,000万円になるのです。それよりも200万円ほど増額された形になります。

これは弁護士が実証してくれた事により、適切な等級で認定された一例とも言えます。弁護士が実証していなければ、12級のままだった可能性もあります。自賠責で12級は224万円ですし、実に5倍以上の差が生じた訳です。

交通事故で醜状が残って250万円増額された7級の実例

交通事故による醜状が原因で退職せざるを得なくなった実例

弁護士に相談して増額された7級の実例は、他にもあります。上記でも少々触れた醜状が残った方は、最終的には1,250万円ほど支払われています。入通院慰謝料は120万円だったので、厳密には1,370万円という事になります。弁護士基準よりは250万円高いでしょう。

その醜状が残った方の職業は、旅行添乗員でした。20代後半の女性でしたが、左側の顔の額付近に線状痕が残ってしまったのです。とても目立つ箇所である事は明らかでしょう。

その20代の女性は、旅行添乗員として働く事に憧れていました。実に高校時代からその仕事に憧れていて、大学を卒業した後も添乗員として働いていたのです。しかし交通事故で目立つ傷が残ってしまったので、結局退職を余儀なくされてしまいました。

接客業ですから、傷が残るのは業務に支障があると判断したからです。夢を断念せざるを得なくなってしまったのです。

交通事故の状況が重く見られて増額された7級の実例

上記の20代女性の場合、12級などと認定された訳ではなく、7級と認められました。1,250万円という金額になった理由の1つは、加害者が逃げたからです。

加害者は飲酒運転をしていて、誤って交通事故を起こしてしまいました。制限速度を20キロも超えていた上に、女性が乗っていた原付バイクに追突してしまったのです。しかもその加害者は、詫びずに現場から逃げてしまいました。

裁判所としては、その状況はかなり重いと判断しました。弁護士が状況の深刻さを実証してくれた事もあり、結局は250万円ほど高めな慰謝料が支払われた形になります。

まとめ

仕事をするのも困難なレベルの苦痛が残り、退職せざるを得なくなるほどの醜状が残っているぐらいですから、7級はかなり深刻な状態と言えます。この等級の場合、7級と認められるかどうかがポイントになります。

12級と7級の差は非常に大きいですし、診断書や事故の情報などを集めて、深刻さを実証するべきです。しかし被害者1人ではなかなか難しいので、やはり交通事故に強い弁護士に相談して、手続きを進める方が良いでしょう。

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