3級という後遺障害と慰謝料増額のポイント

2019 7/03

交通事故の後遺障害には、色々な等級があります。全部で16種類あり、1級が一番深刻です。人によっては3級と認定されている事もありますが、かなり深刻である事は間違いありません。

この等級の場合、差額が非常に大きいです。自賠責基準と弁護士基準では、実に1,000万円以上の差があります。また3級の場合、診断書も大きなポイントになるだけに、弁護士に依頼して書類を慎重に確認してもらうのが望ましいです。

目次

3級の慰謝料や逸失利益の金額目安

3級はどのような状態なのか

3級はどのような症状かというと、まず視力はほぼ失明レベルです。片方の眼は失明してしまい、もう片方は0.06以下になっている状態です。

3級は、言語障害もあります。物を飲み込む事さえ困難で、言語機能もほぼ無くなっている状態です。指はかなり深刻で、両手の指が全て失われている状態になります。

人によっては内臓障害もあり、腹部に著しい損傷が残っていて、生涯に渡って仕事をするのも難しくなっている事もあります。そうかと思えば神経系に深刻なダメージがあり、労働や就学はおよそ困難な状態になる事もあります。

上記のような症状が見られるのですから、かなり深刻である事は間違いありません。それだけに慰謝料の金額もかなり高めになります。

3級の慰謝料はどれぐらいになるか

3級の慰謝料ですが、自賠責と弁護士基準では大きく異なります。

そもそも慰謝料を請求する方法も2つあって、任意保険の会社に一括で任せる方法と、被害者請求という方法があるのです。後者の被害者請求にも2種類あり、全ての手続きを自力で行う方法と、弁護士に依頼する方法があります。

任意保険に任せるのは、比較的楽ではあります。保険会社に一括して任せられるメリットはありますが、何しろ加害者側の保険会社ですから、慰謝料の目安額も950万円程度に過ぎません。任意保険基準になる都合上、1,000万円は超えないケースが多いです。

もう1つの被害者請求ですが、全ての手続きを自力で行う場合は自賠責基準が適用され、830万円前後になるケースが多いです。3級の最低保証額は、それぐらいなのです。

ところが弁護士に依頼して被害者請求を行う場合は、1,990万円になるケースが多々あります。上述の任意保険基準よりも、2倍以上高い慰謝料が見込める訳です。後述の診断書を含めて、色々な証拠を揃えてくれるからです。それを考慮すると、やはり3級の後遺障害の申請手続きは、弁護士に任せる方が良いでしょう。

3級の逸失利益はどれぐらいになるか

そして3級の逸失利益ですが、年収とライプニッツ係数の2つの数字で算出できます。ライプニッツ係数は労働可能日数との相関関係があり、日数が長ければ係数も大きくなります。17.0や8.3など、人それぞれ係数の数字は異なります。

その係数に年収を乗じれば、逸失利益を算出できますが、労働能力喪失率は考慮しなくても問題ありません。3級ぐらいになると、喪失率は100%だからです。

3級の申請を弁護士に相談すべき理由と診断書

3級の申請手続きは保険会社に任せても良いのか

ところで3級の等級申請の手続きを踏むなら、病院から発行される診断書も必要です。3級という等級の場合、この診断書はかなり重要です。

もちろん後遺症の等級は、3級の他にも色々あります。4級や5級もあるのですが、被害者本人からすれば適切な等級と判定されたいものです。等級が1つ違うだけで、かなり大きな金額差が出てきます。

保険会社に等級申請の手続きを任せるデメリットは、そこにあります。残念ながら保険会社は、必ずしも書類を十分にチェックしてくれるとは限りません。病院の診断書にしても、入念に確認してくれるとは限らないので、不適切な等級で判定されてしまう可能性があります。

等級を判定する際には、書類などのデータが重視されます。客観的な数字や医療データが揃っている方が、等級判定も適切な結果になりやすいのです。保険会社に任せてしまいますと、書類不備になってしまう可能性もありますから、あまりおすすめできません。

なぜ3級の後遺障害の申請は弁護士に依頼すべきか

それよりも、やはり弁護士に依頼する被害者請求がおすすめです。弁護士に依頼すれば、書類のチェックを受ける事ができます。病院から発行された診断書にしても、弁護士が内容を確認してくれるのです。もしも書類に不備があれば、病院に差し戻しされます。

3級と認定される為にも、診断書には十分な内容を盛り込んでおく必要があります。ですが病院の医師は、必ずしも診断書を作成するのに慣れているとは限りません。過不足はあり得るのです。

被害者単独で慰謝料を請求する事も可能ですが、診断書の不備を見落としてしまう可能性があります。それでは3級以外で認定されてしまう危険性が高まります。その点弁護士に依頼すれば、書類の内容も慎重に確認してくれるので、適切な等級で認定されやすくなります。

3級の1,990万円より高い慰謝料になるケースも

3級で2,200万円支払われた増額例

ところで上記でも少々触れた通り、3級は弁護士基準なら1,990万円になる筈です。しかし実際に裁判を行ってみれば、それよりも高い慰謝料になるケースがあります。

例えば過去には、若い女性が交通事故で大変なケガをしてしまった実例があります。体の色々な箇所に深刻なダメージが残り、脳機能障害や視野失損や咀嚼障害など、複数の後遺症が残りました。特に醜状は深刻で、外的に著しいダメージを受けてしまったのです。

結局は裁判になったのですが、交通事故による後遺症が非常に深刻である事を考慮し、3級と認定されました。ポイントは慰謝料です。1,990万円ではなく、最終的には2,200万円支払われました。弁護士基準よりも210万円高い金額が支払われた事になります。

3級で慰謝料が2,100万円に増額にされた実例

また愛知地域でも、3級としては高い慰謝料が支払われた実例があります。そのケースの場合、左下半身に対するダメージが深刻でした。交通事故の後に細菌に感染してしまい、左足を切断する事になってしまいました。

それで身体的に大きな制約が生じて、およそ仕事も不可能な状態になったのですが、その状況はかなり重く見られました。最終的には2,100万円支払われたのです。

ですから上述の1,990万円という弁護士基準よりも高くなるケースは、実際あるのです。ただ被害者単独で裁判に臨むのは、やはりリスクが大きいです。慰謝料が自賠責基準で算定されてしまう事が多く、あまりおすすめできません。ですから後遺症のレベルが3級であれば、裁判に発展する事も想定して、弁護士に相談する方が良いでしょう。

まとめ

いずれにせよ3級は、かなり重たい後遺障害である事は間違いありません。

上記のように2,000万円ぐらい支払われる実例も多々ありますが、ポイントは弁護士です。自賠責と弁護士基準の差額は非常に大きいですし、慎重な手続きが求められます。

診断書チェックや裁判などを考慮すれば、自力で3級認定の手続きを行うというより弁護士に相談するのがおすすめです。できれば交通事故が得意な弁護士に依頼すると良いでしょう。

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