交通事故の2級の慰謝料と増額のポイント

2019 7/03

交通事故による後遺障害には14段階の等級があるのですが、その中でも2級はかなり深刻な方です。

一番重たい等級は1級なので、相当重たい症状である事は間違いありません。2級ともなると、介護も必要です。脳に対する障害が残ってしまう状態ですから、慰謝料の数字もかなり大きくなります。

自賠責基準でも最低958万円になりますが、弁護士基準であれば2,370万円です。しかし症状が深刻であるだけに、3,000万円ぐらいになる実例もあります。

目次

2級という等級の症状の特徴と後遺障害の慰謝料

交通事故による2級の症状

2級ですと、手足の状態はかなり深刻です。事故によって、手足の関節を失ってしまうほどの症状だからです。

視力も相当深刻です。片方の目が失明してしまい、もう片方は0.02以下という状態ですから、目は殆ど見えません。

また2級には脳障害もあります。頭を強打してしまった事により、神経系に関する深刻な症状が残ってしまい、介護も必要なレベルです。もしくは腹部に深刻な後遺症が残ってしまい、やはり介護が必要になってしまうケースが多々あります。

ですから手足や視力や神経に関する深刻な症状がある訳ですが、複数の症状が組み合わさって2級レベルになる事もあります。体の至る所に7級や6級レベルの症状があり、それが複合すると2級レベルの深刻さになるので、2級と認定されるケースもあります。

2級という等級の慰謝料の金額

そして冒頭でも触れた通り、この等級の慰謝料はかなり高めな数字になる傾向があります。

自賠責基準は最低保障の金額になるのですが、それでも950万円支払われるのです。まして弁護士基準では2,300万円台なのですから、この等級の場合は弁護士に相談すべきなのは明らかです。金額にして1,000万円以上の差が付く訳ですから、保険会社に任せるというより弁護士に依頼して手続きを進める方が良いでしょう。

また2級は、他の等級との金額差は非常に大きいです。例えば2つ下の等級は、もちろん4級になります。4級は自賠責基準で700万円台です。弁護士基準では1,670万円ですが、等級が2つ下になるだけでも、実に200万円以上の差が生じる訳です。それも考慮すると、弁護士に依頼する方が良いでしょう。

というのも過去には、弁護士に相談して4級から2級になった実例もあるのです。もちろん相当な増額になっていました。保険会社に全てを任せてしまうと、2級以外と判定されてしまう可能性も大いにあります。それも考慮すれば、やはり弁護士事務所に相談するべきです。

2級の逸失利益と慰謝料の増額

2級の逸失利益の金額

後遺障害だけではありません。逸失利益も相当な金額になる傾向があります。年収600万円ほどの収入を得ているサラリーマンの方が、2級なら8,700万円になったケースがあるのです。

逸失利益は、交通事故によって得られなくなってしまった収入などを指します。体を自由に動かす事ができればお金を稼げた筈なのに、上述のような手足の症状や脳障害などの状態になり、就労不能になってしまう事もあるのです。やはり被害者としては、その慰謝料を加害者側の保険会社に請求する事になるでしょう。

それで逸失利益は、3つの数字から算出できます。直近の収入を確認した上で、就労可能な年数を掛け算すれば、逸失利益を算出できるのです。後者の年数は、ライプニッツ係数とも呼ばれます。

厳密には、収入とライプニッツ係数と労働能力喪失率という3つの数字から算出するのですが、2級の喪失率は100%になります。それだけに上述のような8,700万円という金額になる事も多々あるのです。

症状が深刻なので2級で総額3,800万円支払われたケースも

ところで弁護士基準では、2級に対する慰謝料は2,300万円が相場ではあります。しかし、それはあくまでも目安額です。実際に裁判を行ってみると、3,000万円台になっている実例もあるのです。

実際過去には、後遺障害の2級と認定された上に、慰謝料が3,100万円支払われた実例があります。学校に通っている10代の方ですが、脳に関する重大な後遺症が残ってしまったのです。例えば記憶に関する障害が残ってしまいました。

情報量が少なければ記憶できるのですが、量が多いと記憶するのも難しい状態になってしまったのです。もちろん勉強にも大きな支障をきたすようになってしまいました。感情や性格も大幅に変わってしまいましたし、大変深刻な状況になった事だけは間違いありません。

それで上記の金額の慰謝料が支払われた上に、入通院慰謝料も350万円ほど支払われていますし、本人のご家族に対しても慰謝料が払われました。合計3,800万円になったのです。

つまり2級は、必ずしも2,000万円台になるとは限りません。状況が深刻であれば、増額される可能性もあるのです。

2級の後遺障害で増額される為の2つのポイント

2級で増額されるポイントと診断書

どうすれば上記のように増額されやすくなるかというと、主なポイントは2つあります。まず1つ目は診断書です。

適切な等級で認定される為には、診断書は必要不可欠です。後遺障害は、指定の機構に申請して手続きを進めていくのですが、不適切な認定になってしまうケースはよくあります。それで数百万円ほど低い金額になってしまうケースもあるので、注意が必要です。

低い等級になる主な理由は、書類不備です。指定の機構には診断書などの書類も提出する必要があるのですが、書類に何らかの過不足があると、低い等級になってしまうケースはよくあります。

そもそも医師が書いてくれた診断書には、十分な情報が盛り込まれているとは限りません。交通事故にあまり詳しくない医師ですと、情報が不足してしまうケースもよくあるのです。

2級ともなると、その影響はかなり大きいです。適切な診断書を書いてもらうと共に、専門家による書類チェックも受けるべきなのです。

2級の後遺障害の手続きは弁護士に相談

そして、やはり弁護士に相談するべきです。上述の自賠責と弁護士基準を見てみても、その差は明らかです。

また2級のような症状になってしまうと、相手側と交渉するのも困難を伴ってしまうでしょう。認知能力に関する障害がある状態では、そもそも交渉する事自体難しくなってしまいます。まして相手側の保険会社は、多くの交渉を経験していますから、不利な結果になってしまう可能性も多いあるでしょう。

しかし弁護士に依頼すれば、その交渉を代行してくれます。また後遺障害の認定が不適切だと思われる時は、異議申し立ての手続きも行ってくれるのです。自力でその手続きを行うのは大変ですが、それも代行してくれるメリットは大きいです。金額を高くする為にも、弁護士に相談する方が良いでしょう。

まとめ

深刻な神経障害が残ってしまったり、手足を喪失してしまうような症状なのですから、2級は相当深刻な状態である事は間違いありません。それだけに金額もかなり大きくなるので、やはり弁護士に相談すべきです。

状況も深刻なので、被害者が単独で手続きを進めるのは著しく難しいですし、相談を検討してみると良いでしょう。数百万円ほど増額されるケースもよくあります。ただ、やはり交通事故に強い弁護士を選ぶのが無難です。

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