交通事故の14級という等級と増額方法

交通事故の14級という等級と増額方法

交通事故の後には、後遺症が残ってしまうケースがあります。

後遺症にも色々な等級があるのですが、14級は一番軽い症状ではあります。軽い等級とは言っても、色々な条件があるのです。少なくとも4つの条件を満たしていないと、14級であるとは認められません。

ところで14級は、人によってかなりの金額差があります。実に数十万円以上の差が付くこともありますが、慰謝料は増額する事も可能なのです。基本的には、弁護士に相談する方が無難です。

目次

交通事故の14級の症状と4つの条件

交通事故の後遺障害には複数の等級がある

交通事故の後遺障害の状況は、とても多彩です。そもそも事故による負傷は、必ずしも重たい状況であるとは限りません。かすり傷程度で済んでいる事もあります。そうかと思えば体の一部が切断されてしまったり、かなり重たい状況もあるのです。

それだけに、後遺障害には複数の等級があります。13級や5級や2級などの等級があって、全部で14種類あるのです。14級は一番軽い状況であり、1級は最も重たい状況になります。それだけに1級ぐらいになると、支払われる慰謝料の金額も大きくなるのです。

14級とはどのような症状なのか

では14級はどのような状態なのかというと、例えば手足に関する軽い症状です。指の骨の一部が失われていたり、機能が失われているケースがあります。失われているといっても、指全体が深刻なダメージを受けている訳でなく、あくまでも一部分に対する損傷です。

またまつ毛やまぶたに対する後遺障害もあります。まぶたの一部分が欠けてしまったり、まつ毛が剥げてしまった時などは、14級であると見なされる事があります。しかし、それもまぶた全体がダメージを受けているのではなく、あくまでも一部分です。

その他にも、聴力が弱ってしまう症状があります。1メートル以内でないと、誰かの声を聞き取れないような状態になると、14級と判定される事があります。ただ聴力が完全に失われている訳ではありません。

14級と認められる4つの条件

ところで14級と認定される為には、下記の4つの条件を満たす必要があります。

  • 症状と事故の因果関係が認められる
  • 事故直後から通院を続けている
  • 症状の一貫性
  • それなりに重く、慢性的である

上記の1点目ですが、もちろん因果関係が認められない症状は、14級とは認められません。あまり深刻な事故でない時は、因果関係がはっきりしない事もあります。

2点目ですが、事故直後から等級認定の手続きを行う時期までは、病院に通い続けている必要があります。通院頻度が少なかったり、1ヶ月ほど通院していない時などは、14級とは認められない事があります。

3点目ですが、症状が大きく変化している時などは、認められないケースがあります。最初の内は左足が痛んでいたのに、ある時から急に右足になっている時などは、一貫性が無いでしょう。

そして4つ目ですが、それなりに重たい症状でないと認められないのです。例えば「だるい」「肩こり」程度の症状では少々軽すぎるので、14級と認められない事があります。また症状が一過性でなく、慢性的かどうかも確認されるのです。

交通事故の後遺障害に対する慰謝料の金額とその3つの基準

弁護士と自賠責基準では14級の相場はどれぐらいなのか

交通事故の後遺障害には、3種類の基準があります。自賠責と任意保険と弁護士です。3つ目の弁護士基準が、一番大きな金額になるのです。

そもそも交通事故の後遺障害に関する認定手続きは、自力で行うこともできます。その場合、慰謝料の金額は自賠責基準で決定されてしまうケースが多いです。14級の場合、自賠責の慰謝料相場は32万円前後になります。

ところで慰謝料の手続きは、弁護士相談という方法もあるのです。法律事務所などに相談した上で、その手続きのサポートを受ける事もできるのですが、その際大抵は弁護士基準で金額が決定されます。14級の場合は、相場は110万円になるのです。

32万円と110万円では、実に3倍近い差になるでしょう。14級は一番軽い状態ではありますが、自賠責と弁護士基準で数十万円以上の差がつく訳です。それを考慮すると、やはり慰謝料の手続きは弁護士に相談する方が無難です。

任意保険による慰謝料相場は非公開

ところで加害者によっては、任意保険に加入している事もあります。自賠責には限度額もありますし、損害額は高額になる可能性もあるので、人によっては任意保険に加入している訳です。
ですから任意保険基準の場合は、自賠責よりは金額は高くなります。ただその具体的な数字は、一般公開されていません。保険会社側の事情があり、料金の相場も非公開になっているのです。一応、40万円前後という目安はあります。

以上の点を考慮しますと、14級の慰謝料を増額する為には、やはり弁護士に相談するのが最適です。弁護士は、後遺障害の手続きに関するサポートも行ってくれますし、相談してみると良いでしょう。

交通事故の後遺障害の申請は弁護士相談がおすすめ

交通事故の後遺障害の申請には3種類ある

後遺障害に関する認定を受ける為には、申請手続きも行う必要があります。それには2つの選択肢があって、事前認定と被害者請求です。しかも後者の被害者請求にも自力と弁護士依頼という2つの選択肢があります。

ですから後遺障害の申請方法は、厳密には下記の3種類になります。

  • 事前認定
  • 弁護士に依頼しない被害者請求
  • 弁護士に依頼する被害者請求

事前認定による交通事故の障害申請のメリットとデメリット

上記の3つの方法には、それぞれメリットとデメリットがあります。事前認定には、あまり手間がかからないメリットはあるのです。

任意保険の会社に手続きを一括で任せられるメリットはある半面、肝心の金額に関するデメリットもあります。というのも保険会社は、必ずしも被害者に有利になるよう手続きを進めてくれるとは限りません。

自社の売上を最優先するので、慰謝料は低額になってしまう可能性があります。現に上述の任意保険基準も、弁護士基準よりは低いでしょう。

交通事故に関する被害者請求は弁護士に依頼するべき

それと被害者請求ですが、自力で全ての申請手続きを進めるのは、余りおすすめできません。

被害者請求は、必要書類を揃えやすいメリットはあります。診断書や公的書類などの書面は、全て自分が準備する事ができますから、場合によっては事前認定よりも慰謝料が大きくなる事もあります。

しかし書類を全て自力で揃えるのは、知識が必要です。手間もかかりますし、やはり弁護士に任せる方が良いでしょう。書類に関するサポートを受ける事ができますし、交通事故に強い弁護士であれば、手続きを代行してくれる事もあります。

まとめ

14級は、数ある等級の中でも一番軽い状態ではあります。ですが状況によっては、慰謝料の金額に大きな差がつきますし、被害者としては増額方法も気になるでしょう。

おすすめの方法は、やはり弁護士相談です。弁護士基準は一番高い金額になっていますし、法律事務所によるサポートを受けられるメリットは大きいです。

保険会社に任せてしまうと慰謝料が低くなるケースはよくありますし、相談を検討してみると良いでしょう。

関連記事

コメント

コメントする

目次